天袋に「古い年賀状」と書かれた段ボールがありました。


引っ張り出そうにも重くて動かない。

段ボールに書かれた文字はわたしの字なので、おそらく母の指示によりわたしがここにしまったものです。

あの時にちゃんと整理してもらえばよかった。


仕方ないので段ボールを引きちぎり、中身を出しました。


年ごとに紐でくくってあったり、袋に入れてあったりします。

古い年代から並べていくと、昭和50年からありました。

昭和50年って。

そんな古いもの取っておいてどうするの?

こんなもの、全部捨ててしまえ!と思いましたが、人様の住所や時にはかわいいお子様の写真まで印刷されている年賀状を適当に捨てるわけにいきません。

いずれ溶解処理してくれる業者に依頼するとして、ひとまず保管。


段ボールに収納すると虫の巣になるのがイヤなので、収納ケースにしまっていきました。


わたしの作業を見ていた父が聞いてきます。

「それ、なあに?」

「古い年賀状だよ。昭和50年の分からあるよ」

「何でそんなもの取っておいたんだろうねえ」

こっちが聞きたいわ。


更に、こんなものが出てきました。

古いもの。

古いものって何?


開けてみると。

夭逝した父の姉が書いたハガキだとか、父の伯父からのハガキだとか、母の肉親からのハガキなどがありました。

これは捨てちゃダメなやつ。


父の姉の書いたハガキなど、見たことない金額の切手。

一銭五厘。