伊坂幸太郎の「ペッパーズ・ゴースト」を読みました。



380ページほどある結構分厚い小説です。


読み途中でこたつの上に置いていたら、父が興味を持って、

「ペッパーズ・ゴースト。これは何の本だ?」

と言いました。


わたしが本屋で買った小説だよ、と言いました。

その後も、繰り返し気にしていました。


寝る前に読んで床に転がしておいたら、朝食後に父が手に取りました。表紙を見たり裏表紙を見たり、中を開いてみたりしています。

そんなに興味があるなら邪魔してはいけないと思い見守っていたのですが、

「この本は俺が図書館で借りてきたのかな?」

と言います。


「わたしが本屋で買ってきた本をだよ。興味があるなら読んでもいいよ」

と言いましたが、断られました。


その後、昼寝をした父。

昼寝から目覚めると、

「俺は何か分厚い本を、図書館から借りていた気がする」

と言いました。


しかしすぐに「あれはあんたの本だったな」と正しい情報を思い出しました。


むかしの父は、本をよく読みました。

わたしが小さい頃は毎週のように一緒に図書館に行きました。


好きなことに関連する記憶は、今でも記憶しやすいのでしょうか。

興味を持って見たことだから覚えやすいのでしょうか。


押しつけるより、その辺に転がして興味を持ってもらった方が覚えてもらえるのかもしれません。


ちなみに「ペッパーズ・ゴースト」は面白かったです!

ネコジゴハンターが個性際立ついいコンビです。


併せて読むとより楽しめるかも。