父が叔母(父の妹)に手紙を書くと言いました。


父はハガキに宛名までは書いたのですか、その後文章が思い浮かばず、そもそもなぜ手紙を書くのかを忘れてしまい、宛名だけ書かれて白紙のハガキを見つけるたびに驚いていました。


それから二日経った今日、ようやく「手紙を書く」というミッションが頭に浸透してきたようです。


「わたしが叔母に手紙を書き、叔母がその返事をくれたので、それに対して返事を書く」ということは理解したようなのです。


父はたびたび昼寝するのですが、ハッと目覚めて、

「俺は妹に手紙を書かなきゃ」

と言ったりもします。


父を見ていると、いつも何かを忘れている気がして不安なようです。

どこか行くところがあったり、やることがあると落ち着くように見えます。


父の筆は進まないけど、やることがあって落ち着くならいいのかな。