父の認知症は、いつから始まったのか。
母の日記を読んでみました。
平成25年(2013年)
父82歳。
父は補聴器を買いました。
でも、今は補聴器なしでも会話ができるのです。
言葉の意味が理解できなくて、ゆっくり話さないと伝わらないことはありますが耳が悪いわけではないのです。
この頃から、言葉の意味が理解できないことがあったんじゃないかと思います。
平成26年(2014年)
父83歳。
母に頼まれた買い物をできないことが多くなったようです。納豆を買ってきてと頼んでも、違うものを買ってきてしまう。また行っても買えず、の繰り返し。
一ヶ月に一万円しか食費を渡さなかった父が、母に3日に一度一万円ぐらい渡すようになりました。
母の記録を見ると7月は9万円も渡してるのです。
(一ヶ月に一万円しか渡さないのもどうかと思うのですが)
父が役員を務めていた事務所の人たちも、父の様子が最近おかしいと言うようになったようです。
「座椅子に座ってボーッとすることが増えた」
「ボケてきたのかな。どうしよう」
との記述も、母の日記にありました。
今になると、この頃に何か手を打っておけばと考えてしまいます。
この頃、わたしは父の希望で2回家族旅行に行きました。
一緒に過ごして、父の様子が変わってきたとは思っていましたが、歳のせいだろうと思っていました。
当時はわたし自身30歳を少し過ぎたばかりで、親の介護や認知症なんて他人事と思っていたし、自分の人生のことで手一杯でした。
自分の人生しっかり生きて、いざという時に親を気遣う、親の変化に気を配るのも親孝行なんだなと思いました。