寝起きの父はいろんなことを思い出せませんが、昼間でも、父がわたしを誰か認識してないんじゃないかと思うことはあります。


他人に接するようによそよそしい敬語で、当たり障りのないことしか言わない時です。


だから、外から帰ってきた時は、

「お父さん、ただいま」と言うようにしています。


父が外から帰ってきた時も、

「お父さん、おかえり」と言うようにしています。


認知症になると、相手が誰かわからなくなることがあるらしいです。顔で相手を特定できない相貌失認という症状のようです。


「家に知らない人がいる」と言う認知症の人に対してはただ「ただいま」と言うより「お父さん、ただいま」と言った方が家族であると認識されやすいという話を本で読みました。


顔で判断できないから、それ以外で判断できるようにするとよいみたいです。


また「家に知らない人がいる」と言い出した時は、一旦部屋を出るなどしてから「ただいま」と入ってくると認識してもらえるという対策も読みました。


父の場合「家に知らない人がいる」と言い出さないので楽ですが、自分を自分と認識してもらえてない時はやっぱり寂しいです。