実家では、FAX一体型の電話とコードレスの子機を使っていました。
何年前のことか定かではないのですが、わたしが結婚する前なので5年以上は前でしょうか。
今にして思えば、認知症が進んでいたのだと思いますが、子機をリモコンと勘違いしたり、母の携帯電話と間違えたりするようになりました。
それを嫌った母が、まず子機を隠しました。
親機の方は、不在着信があると履歴が確認できるタイプでした。
不在着信があると、父は欠かさず掛け直すようになりました。知人以外の、知らない番号でも気になって掛け直さずにはいられませんでした。
セールスの電話のことが多かったです。
母はそれも嫌って、電話線を抜いてしまいました。
その後、何やかんやあって電話が使えなくなり、母が解約してしまったので、今、実家に固定電話は繋がっていません。
しかし、FAX一体型の電話は、そのまま置いてありました。
たまに父は、その繋がらない電話を手に取って電話しようとしていたようです。