わたしの実家では、台所でごはんを食べたり居間でごはんを食べたりします。
朝食は台所、昼食は台所だったり居間だったり。
夕食は居間で食べるというのが最近のパターン。
(スペースの都合上、3人以上の時は必ず居間で食べますが)
夕食は居間がいいだろうと父に声を掛けに行った。
「もうすぐごはんできますから、もう少し待っててくださいね」
すると父は、最近の父ではないテンションでこう言うのでした。
「いや、ごはんができたら、そっち(台所)に行くよ。食器下げたりするにもそっちの方が都合がいいだろうから」
最近の父は5分と経たずに言ったことを覆すので、ごはんができてからもう一度父に
「こっち(居間)で食べる?それとも、あっち(台所)でいい?」
と尋ねると
「あっちであんたと一緒に食べよう」と言う。
やっぱり、最近の父ではないテンション。
食事中にも「最近は伝染病が流行っているんだな。外に出る時は、マスクをつけた方がいいんだな」と静かに言いました。
いつも、一人なら平気でマスク着けずに出て行くのに。(わたしがいる時は、マスクをつけてあげて送り出しているけれど)
夕飯前は、新聞を真剣な様子で読んでいた。
昨日は、よくわからないチラシをぼんやり眺めるだけだった。
最近の父のテンション、というのは、認知症の父です。
最近の父ではないテンション、というのは、認知症になる前の父です。
母と二人で過ごしている時も、父がこんな風なことはあったのだろうか。
少なくともわたしは、ここ何年もこんな父を見たことがない。同居していなくて一緒にいる時間が少ないせいかもしれないけれど。
この変化が一時的なものなのか、ずっと維持されるのか。
母の入院についても、少しずつではありますが記憶に定着してきたようです。根気よく説明した甲斐がありました。
そうやって丁寧に説明しているから、父にも変化が出てきたのかな。
今後も敬意を持って接したいと思います。