母が我が家に引っ越してきてから、母はとても規則正しく暮らしていました。

週2のデイサービス

週1のお風呂介助

週1のリハビリ

週2マッサージ

と支援を受けて、

その間に定期的に内科と形成外科に通院していました。

最初の頃こそ寝たきり状態でしたが、起きていることも多くなりリビングでテレビを見ている事が多くなりました。

(ちょっとお掃除が出来ないくらいずっとリビングでテレビを観ていたことも何度も何度もありました) 笑


実家では父の考えが絶対だったので、慎ましい暮らしぶりで旅行などほとんど行った事がない生活を何十年もしていました。

私は母を色々な所に連れて行きたいと常々思っていたので、子どもたちが長期のお休みの時や、時には母、主人、私の3人で旅行に行きました。

足が不自由だったので(家の中では伝い歩きがやっと)外出は全て車いす。

主人に車を出してもらい、旅行の計画はのんびり休める感じのものにしていました。


千葉の成田山へ行ったり、

袋田の滝へ行ったり、

茨城にも行ったし、

群馬も、

那須塩原も。

最後に行ったのは、コロナが流行り出した年の2月。

家族の中でも、母の事を考え旅行に強く反対した子ども③

主人はこの先の世の中がどうなるか分からないから行こう、と。

結果、これが最後の旅行になりましたが、全員の楽しかった良い思い出になりました。 

お部屋から海が見える素晴らしいホテルに2泊しました。

コロナの影響でかえって人が少なくてゆっくり出来ました。

この時、イチゴ狩りに行ったのですが、母はイチゴ狩り初体験。

とっても喜んでくれて、甘くて大きなイチゴを何個も何個も美味しいと言って満面の笑みで食べていました。

この時の笑顔は忘れられません。

遊覧船にも乗って。

船の周りをカモメが飛んでいて。母は珍しそうにカモメをずっと見ていました。

子どもたちも私も主人も楽しめたし、母もとても楽しかったと。

最後の旅行は本当に行って良かったです。



あしかがフラワーパークにも何度か行きました。

春の日中に行った時は藤がとても綺麗で。

冬のイルミネーションの時も、しっかり防寒して行きました。

時之栖にもイルミネーションを観に行きました。

夜にお出かけなどした事のない母は感動。


色々と運転してくれた主人は大変だったと思いますが、私は母を色んな所に連れて行ってあげられて、自己満足かも知れないけど、親孝行できたと良かったと思っています。

いっぱい写真も撮っていっぱい思い出も作ってあげられたと思います。


時代的にも家庭環境的にも嫁いでからも、我慢や辛い事の多い人生だったと思うのですが、父がいなくなったあと我が家に来てくれて、少しは楽しく生活してくれたんじゃないかな。

私も子どもたちも主人も母と過ごせて本当に良かった。


お母さん ありがとうね。