デイサービスの職員の方々がお線香を上げに来てくれました。


母は実家にいた頃から、こちらに引っ越してきてもずっと同じデイサービスに通っていました。


何歳から介護の事業所を利用して支援を受けていたのか詳しくは知らないのですが、多分十年くらい通っていたと思います。


実家にいた頃は週1回、こちらに来てからは母の健康状態も見ながら週2回通っていた事もありました。

昨年の春に入院した後も、数回だけ通いました。

多分、母の気遣いです。

ずっと家にいると、私や主人のストレスになると思い、自分がデイに行く事で私たちに自由な時間をくれていたのだと思います。

その頃はデイに行っても横になっている事が多かった様です。

母は元来指先が器用でデイで色々な物を作るのが楽しみだった様なので(最後の方は指先も思う様に動かなかったけど)、たくさんの折り紙や工作、カレンダーの塗り絵などの作品を作って持ち帰って来ていました。

時には家でも夢中で折り紙を折って大作を仕上げたりしていました。


昨年の11月の退院以降はもうデイには行かなかったのですが…

職員の方々が家に来てくれました。

デイで母が最後に作った可愛い毛糸の辰の置物を持って。


皆さんに良くしてもらっていました。母の口から良くお名前を聞く方も来てくださり、家に上がってもらって母のお部屋に飾ってある数々のデイでの作品を見てもらいお線香を上げてもらい、改めてデイでの母の様子などを聞く事が出来ました。



母は指先も器用だったけど、センスも良かったみたいです。

作品も見本の斜め上をいく、必ず自分なりのアレンジを加えてオリジナルの素敵な作品を作っていたと教えてくれました。

最後、手が上手に動かなくなって母自身辛かったろうなぁと思います。

本当にデイの方々にはお世話になり、私も感謝の気持ちでいっぱいになりました。



歳を取ると出来ない事が少しずつ少しずつ増えて。

母は晩年はTVを観ることだけが楽しみだったのかな。


東野英治郎さんの「水戸黄門」と、

芦屋雁之助さんの「裸の大将」が好きで良く見ていました。

家には録画したドラマが溜まっています。

いつも一緒にドラマを観ていた主人が、1人で大音量で(母は耳が遠かったので)観ています。

お母さんも観てくれているかなぁ。