子宮内膜着床能検査を用いた個別化胚移植の臨床的有効性
体外受精/顕微授精の成績に関する解析

 

Frontiers | The Clinical Efficacy of Personalized Embryo Transfer Guided by the Endometrial Receptivity Array/Analysis on IVF/ICSI Outcomes: A Systematic Review and Meta-Analysis (frontiersin.org)

結果

 

ERAに基づくWOIずれ発生率の推定値は、予後良好で38%、RIFで34%でした。

 

WOI:Window of implantation(着床の窓)

ERA:子宮内膜着床能検査

RIF:反復着床不全

予後良好の患者では、ERA検査を行わずに通常の胚移植を受けた患者と、ERA検査を行って個別化胚移植を受けた患者の間に顕著な臨床妊娠率/出産率の差はありませんでした(1.28倍:39.5 対 53.7%)。

ERA検査で非受容期の患者にpETを施行したRIF患者の妊娠率/臨床妊娠率は、標準胚移植を施行したERA検査で受容期の患者と同等でした(0.87倍)

pETを受けたRIF患者のうち、ERA検査で非受容期の患者の臨床妊娠率/出産率は、ERA検査で受容期のsETを受けた患者の値まで上昇しました(40.7 対 49.6%, 0.94倍)。

 

pET:個別化胚移植 sET:標準胚移植

結論

 

不妊症の女性の約3分の1が着床の窓のずれに悩まされていることを考えると、ERA検査は有望な手段であると考えられます。

一般的に予後良好な患者にはERAが有効でないことが示されていますが、ERAを用いた個別化胚移植は、子宮内膜由来のRIFを有する非受容期患者の妊娠の可能性を著しく増加させます。

コメント

 

子宮内膜着床能検査

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