慢性子宮内膜炎に対する抗生物質は、その後の体外受精で着床不全を再発した患者の臨床転帰を改善するのでしょうか?

Does antibiotic therapy for chronic endometritis improve clinical outcomes of patients with recurrent implantation failure in subsequent IVF cycles? A systematic review and meta-analysis | SpringerLink

結果

 

抗生物質を受けた患者は、着床率、継続妊娠率/出産率、流産率に関して、慢性子宮内膜炎がない患者に対して優位性を示しませんでしたが、臨床妊娠率は高値でした。

抗生物質後に慢性子宮内膜炎が治癒した患者は、慢性子宮内膜炎がない患者と比較して、臨床妊娠率、着床率、継続妊娠率/出産率が有意に高値でした。

抗生物質後に慢性子宮内膜炎が持続した患者は、慢性子宮内膜炎がない患者と比較して、着床率、臨床妊娠率、継続妊娠率/出産率が有意に低値でした。

慢性子宮内膜炎が治癒した患者は、慢性子宮内膜炎が持続した患者と比較して、着床率、臨床妊娠率、継続妊娠率/出産率が有意に高値でした。

結論

 

抗生物質は、慢性子宮内膜炎が治癒していることが確認された場合に限り、その後の体外受精において反復着床不全患者の妊娠成績を改善する可能性があります。

それ以外では、慢性子宮内膜炎が持続する反復着床不全患者の臨床転帰の改善を示す十分な証拠はありません。

コメント

 

慢性子宮内膜炎は、治癒確認のために再検査が必要です。

薬を飲んだだけでは良い結果に結びつきません。