淋病

淋病とは

 

淋菌ナイセリア・ゴナーレア(Neisseria gonorrhoeae)による性行為感染症です。

腟性交や、口腔・肛門性交で感染します。

子宮頸管炎、子宮内膜炎、卵管炎、子宮付属器炎、骨盤内炎症性疾患、肝周囲炎、結膜炎、咽頭感染、直腸感染を発症します。

母体が感染している場合、分娩中の児の眼に感染して新生児結膜炎を引き起こし失明の危険性があります。

子宮頸管炎の症状は軽度の帯下増加のみで、無症状のことも多く、女性の約50%が無症状感染とされています。症状は感染後2週間で現れますが、数ヵ月現れないこともあります。

気が付かずに感染が体中に広がっていたり、治療せずに放置すれば、感染は卵管に広がり、妊孕能に影響を及ぼします。

診断

 

性交経験のある女性に、帯下異常、性交時出血、下腹部痛、右上腹部痛などがある場合に疑います。

子宮頸管などの感染部位を擦過して、検体を採取して診断します。重複感染していることがありますので、同時にクラミジア検査を行うことが望ましいとされています。

無症状であっても男性パートナーの検査は必ず行います。

治療

 

治療は、セフトリアキソンやスペクチノマイシン、アジスロマイシンなどが使用されます。

 

温泉やタオルなど、淋菌の長時間生息可能な環境を介した感染を考慮して、水平感染が蔓延しないようにしましょう。