倍数体(三倍体、四倍体)

 

染色体数

 

卵子

卵子は、常染色体22個と性染色体(雌)1個の、合わせて23個の染色体を持っています。これを一倍体 n と言います。

 

精子

精子は、常染色体22個と性染色体(雄または雌)1個の、合わせて23個の染色体を持っています。これも一倍体 n と言います。

 

三倍体、四倍体とは

 

二倍体;卵子と精子が受精すると、受精卵は23+23=46個の染色体を持ちます(2n)。

ほとんどの三倍体;1個の卵子に2個の精子が受精すると、23+23+23=69個の染色体を持ちます(3n)。

三倍体の一部;1個の卵子に2nの精子が1個受精すると、23+46=69個(父親由来で胞状奇胎)、或いは、2nの卵子1個に1個の精子が受精すると、46+23=69個(母親由来で流産)の染色体を持ちます(3n)。

四倍体;1個の卵子に3個の精子が受精すると、23+23+23+23=92個の染色体を持ちます(4n)。

 

三倍体や四倍体は「倍数体」という染色体異常で、流産の染色体異常の約10%、5%です。多くは流産となり、生まれても長くは生きられません。

原因は不明ですが、細胞質分裂の阻害によることが多いとされています。