千葉県松戸市在住 52歳男性 Y.Sさま

 

令和2年4月に

少量の血便を伴う下痢が

2ケ月ほど続きました

 

もともと胃腸は強い方で

下痢・便秘など50才になるまで

殆どしたことがなかったので

非常に不安な気持ちになりました

症状をネットで検索すると

「大腸ガン」を疑わざるを得ず

すぐに病院で血液検査・内視鏡検査を受けました

 

そして担当医から告げられた病名は

「直腸炎型の潰瘍性大腸炎」

というものでした

安倍元首相が罹患したことで

病名は知ってはいましたが

「どういう病気?」という感じでした

それよりも最初は

「大腸ガンでなく良かった・・」という気持ちでした

 

「潰瘍性大腸炎」に対しての治療について

すぐに担当医から説明を受けました

 

病気自体が難病指定となっており

現在のところ

治療法が確立していないということ

軽症、中等症、重症の

3つに分類されており

重症で症状が激しい劇症の場合は

外科手術を要する

また発症して長期間経過すると

大腸ガンのリスクが高くなり

定期的な内視鏡検査が必要になる

一般的に

寛解期(かんかい:治癒ではないが症状が治まっている状態)と

活動期が繰り返される

そのうえで炎症を抑える薬を

毎日服用し寛解期を維持すれば

普通に日常生活を送ることが

出来ると説明を受けました

 

処方された薬は

アサコール(5-ASA製薬)でした

病気のことを良く調べもせず

担当医の指示通りにアサコールを

毎日服用して2週間ほど経過してから

激しい血便を伴う下痢と腹痛が発生しました

一日に30回以上

トイレに駆け込むほどの状態に

なってしまい再度検診を受けました

担当医からはアサコールに対して

アレルギー反応が出ていると説明を受け

その炎症を抑えるために

副腎皮質ステロイド薬の

プレドニゾロン(プレドニン)の

処方をされました

その際に

ステロイドは副作用の心配があり

服用したくないと

自分の気持ちを担当医に告げました

しかし担当医は

「これしか治療法はない」

というような感じの対応で

話し合いにもならず病院を後にしました

 

その後は

症状が悪化する一方で

味覚もおかしくなり

食事が辛くなってゆきました

体重も2週間で10kg以上

減ってしまいました

 

どうにもならない状況で

何とかステロイド薬はじめとする

薬に頼らず病気を克服する方法を

模索してゆきました

その過程で

西本クリニック院長の西本真司先生の著書

「潰瘍性大腸炎は自分で治せる」を見つけ

この病気について

発症のメカニズムや治療に対しての

理解を深めてゆきました

 

そして最初に

潰瘍性大腸炎発症の原因を

自分なりに分析しました

 

発症する3ケ月前に父が他界し

大きな喪失感があるなか

新型コロナウィルスまん延に伴う

世界的なパンデミックが起こりました

自分を取り巻く環境の変化が原因で

大きなストレスを感じる中

自律神経の変調が起こり

それが病気発症の引き金に

なったのだと思います

 

原因を分析した後

根治は出来ないと説明する医師が

処方する薬を毎日服用していては

決してこの病気は治せないと考えました

 

根治を目指すために

①自律神経のバランスを整える

②セロトニンを活性化させる

③ケトン体回路を作動させる

この3つが重要になると説かれた

西本先生の本の内容に深く賛同し

自分自身の症状に合わせて

治療してゆく決意を固めました

 

薬の副作用で

大きく体調を崩していた中

必死で打開策を探し始めました

その時、偶然、お灸で

自律神経を整えるという内容の記事を

ネットで目にしました

 

10年ほど前に

妻が逆子のため

帝王切開で出産となる寸前で

土屋先生のお灸で

無事に自然分娩出来た事を

思い出し、診察を申し込みました

 

1日に30回以上

トイレに駆け込むような

潰瘍性大腸炎の症状が

かなり悪化した状態でしたが

土屋先生からは

「消化器系の疾患も、お灸で治ります」

との診断をいただき

毎日お灸に通うことになりました

 

そして治療開始して

3日目にはトイレに駆け込む回数が

5回程度に減り

症状が劇的に改善してゆきました

約2週間後には

数か月続いた血便交じりの下痢が

止まり驚いたことを覚えています

 

症状が改善してからは

毎日から週2回に

お灸の治療ペースを変更しました

その後、控えていた

乳製品や肉・揚げ物・スナック菓子などを食べると

再び活動期なってしまう不安定な体調を

先生に報告しながら

お灸治療を半年以上継続しました

 

その間、3回ほど

寛解期と活動期を繰り返す中

ネットで潰瘍性大腸炎に効果があると

記事になっていた

アイなどの植物から抽出した

「青黛:セイタイ」という

健康食品錠剤の併用を試しました

 

潰瘍性大腸炎の発症原因や

症状の程度は

ヒトによって千差万別だと思います

ただ私の場合は

この「青黛:セイタイ」の服用と

お灸の組み合わせが

結果的には非常に合っていました

1年間続いた

寛解期と活動期のサイクルが

現在は完全に治まっています

もちろん

アサコールやプレドニゾロンなどの

治療薬は一切服用していません

 

ヒトの身体と病気は

まだまだ分からないことが多いと思います

これまで私は体調不良があると

病院で徹底的に検査し処方された薬を

飲むことで病気は治ると思っていました

そして実際に治ってきた病気も多くありました

しかし

今回発症した潰瘍性大腸炎を通じて

何でもかんでも薬で対処することが

間違っていると

考えるようになりました

 

また高血圧や高コレステロール

高血糖などの慢性疾患

または生活習慣病と言われる

病気に対しても

同じ考えを持つようになりました

 

健康状態が崩れるということは

ヒトの身体が本来持っている調整機能が

上手く機能出来なくなった状態に

なったことだと思うようになったからです

そして、その場合

薬で対処するのでなく

食事や睡眠・適度な運動などを

心掛けることから取り組むことが

一番大切だと思うようになりました

それでも

ヒトの身体に元々備わっている調整機能が

正常に整わない状態を改善する

有効な手段の一つが

「お灸」だと思うようになりました

 

ストレスの多い現代社会で

健康な状態を維持することの難しさを

今回の病気発症で痛感しました

しかし

この貴重な経験から

食事や睡眠・適度な運動と

症状に合わせた

土屋先生の「お灸」の組み合せが

間違いなく健康維持に寄与すると今は思っています