遅い夏休み
下田に来ています
何の計画もなく来たのだけど
下田はペリー来航、開国の地ということで、街は幕末ムードでいっぱい
若くしてハリスの世話係として仕え、その後波乱の生涯を生きたと言われる唐人お吉さんの菩提寺・宝福寺へ向かった
お吉を演じた女優の太地喜和子さんの話を、高校生の頃母から聞いていたのがずっと心に残っていた
家にも劇団民藝の舞台パンフレット『波のまにまにお吉』のパンフレットがあった
土葬されたと言われるお吉さんの墓の横には
その後、女優・俳優の方々（水谷八重子さんら）が寄付したと言われる新しい墓石もあり
お吉さんの記念館にもなっている宝福寺は
お吉さんを題材にした演劇や映画、また人形作品や小説などの
ポスターでいっぱいでした
後世になり
その人生に息を吹き込んだ役者さん達がお吉さんのために新しく墓石を立てたということに
なんだかとても感銘を受け、愛おしくなった。。
お吉さんの遺品はたくさん保存されていて
それは生きた証なんだなと思う
もともと幕末が大好きなので
ふらりと出た旅で
こんな熱や魂を感じられることになるとは
最近、人生は長い短いではなくて
その濃さなんだなと感じることも多くて
幕末に生きた人に想いを馳せると
心があつくなります
幾年かが経ち
誰かがふと、名前もない墓石を見つけたとしても
それは無名でも誰かが一生懸命に生きた証
人はみんな同じだ
お吉さんに会えて
本当に良かった
東京に住み、本当の意味で心穏やかに過ごすということは
割と難しいことだなと感じています
でも
東京に帰ったら
またがんばる✌️
★つちこ★