皆様こんにちは!
下高です!
まもなく6月が終わりそうですが、いかがお過ごしでしょうか?
わたしは、梅雨真っ最中なのに、最近はシトシト雨じゃなく、スコールのような劇雨で
一体日本の梅雨はどこえ行ってしまったんだと思う今日この頃です。
さて、今日はリクエストにあった、私たちが活動している畑の近くの自然探索についてお話しします
長崎市琴海の山の上の畑
私たちが活動している畑は、標高300mほどに位置する琴海村松町の三方山という山の中腹当たりにあります。
今の時期(梅雨)は、ほとんどが霧に囲まれており、この時期の野菜が育たないといわれているところです。
正直、霧っていうよりは「雲の中にいる」に近いですね(笑)
また、冬は、毎年のように雪が積もる場所です。ただ、500mほど下っていくと雪は積もりません。
昔、この山の開拓時代、農業が盛んにおこなわれようとしていたようですが、このような状況では
もちろん作物が育たず、みんな、下山していったそうです。
ただ畜産関係は今でも残っており、、、ますが、知る限りでは1件だけかな?
ちなみに、自治会に所属している世帯は、10件ほど。
地域はべらぼうに広いので、人口密度がかなり低いのが特徴です。
さてさて、そんな地域で生きていくうえで、自然との共存は絶対です。
私もこの地域に来て1年以上が経ちましたが、少しずつ自然のことが分かってきたかな~と思います。
なんかおこがましいですが。。。。
ではでは、自然探索をしていきましょう!
自然の中は癒しがいっぱい
畑のある所から車でちょっと行ったところに私たちが利用している湧き水があります。
湧き水から私たちの畑まで、パイプで水を引いており、その水を一度タンクにためて使っています。
この水は畑用っていうよりは、地域の人たちの生命線の水で、その水を管理する代わりに少し分けてもらっている感じです。
水の管理については、またいずれお話ししますが、その湧き水の管理のために私たちは、よく山に入ります。
山に入るって言っても、登山するときのような道はなく、道なき道を歩きます。
もちろん獣たちも通る道なので、いつもばったり会わないか心配です(笑)
また、この時期はマムシによく合うので、足元や草むらには十分注意を払います。
てか、この時期あんまり入りたくない(笑)
ただ、山の中は、自然がいっぱいのためめちゃくちゃ気持ちがいいです。
鳥の声、木々の音、川の音、すべてが癒しです。もちろん空気もおいしくてマイナスイオンがバンバン出ている感じです。
夏場はやはり涼しいです。
ほんと人が入らない自然はとても良いものです。
自然の中にいる生物たち
この山の水はかなりきれいです。
透明で透き通っています。
魚もちらほら、地主さんいわく、サンショウオもいるそうです。
まーこの水飲むので、きれいじゃないと困るのですが
そうそう、鳥たちの声もいいですね。いろんな鳥の音が聞こえますよ。
キツツキの木をたたく音とか聞くことができますし、
たぶん初めてだと思うんですが、カッコウの鳴き声も聞きました。
本当に「カッコウ」て鳴くんですね(笑)
正直感動しました!!
また植物も面白いものを見つけることができます。
写真にある葉っぱ!
これなんだかわかりますか?これ、三つ葉です。
三つ葉って本当に三つの葉っぱがついてるんですね!
野生の三つ葉を見たのって初めてかもです。
食べてみましたけど、味はすっきりしてますね。お吸い物に入れたい!
あと、これ山椒です。たぶん山椒なんです。匂いも山椒みたいなのですが、
実は地主さんからは、これは「犬山椒」で、山椒のモドキといってました。
ちなみに「犬山椒」との呼び方はこの地域特有だそうです。
正直山椒にしか見えない!
実をつけるのを待っとこうと思いますが、そもそもこの山椒実がなるのか?と疑問に思いながら、気長に待とうと思います。
苔もたくさんの種類があります。
ジブリ映画の「もののけ姫」の世界が広がっている感じです。
見たことない水辺に生えている植物もいっぱいです。
本当の自然とは
突然ですが、皆さんに問いかけます、「本当の自然とは?」なんでしょうか?
さてさて、すごく自然豊かできれいで癒される場所なんですが、
そんな自然を感じる場所で活動していると、いろんなことを発見できます。
私は、大学の時代環境学部だったので、環境のことは結構勉強したほうだと思います。
ただ、自然の中に入ると今まで学んできた自然って何だろうな?とあらためて考え直されました。
どのような体験かというと、
以前地主さんと湧き水から畑まで引いているパイプを案内してもらったことがあります。
ちょうど中間地点がきれいな場所だったので、「ここの場所はきれいですね、水も透き通ってきれいですし、自然豊かだし」
そんなことを話したのを覚えています。これに対する地主さんお返答が目から鱗でした。
「ここは汚なか!ここは、以前水草が群生していた場所やった」
その場所は、伐採林跡で、数十年前か数年前かに木を伐採するために重機が入った場所です。
今では重機の通り道は川になっており、ところどころ伐採木が倒れているけど、木には苔がびっしり生えており、
自然に帰っているように見えます。
ただこの地域でずっと暮らしてきた人には、以前のきれいさはないようでした。
良く観察すると、この自然にはあってわならない不自然なものがやはり落ちていました。
空き缶やビニールが至る所にありました。
人が手を付けていない時代には生えていた植物。
今は人がほとんど入らないのにもかかわらずもうその植物は何十年も生えていません。
人が少しでも手を加えると、そんな自然がなくなっていくんだなと感じました。
ふと考えると、自分が思っていたきれいな水や森のなかって本当の自然なのだろうか?
考えてみれば、人が手を付けていない自然って日本のどこにあるんだろうか?
ほんとの自然てなに?
再び自然について考え直される出来事でした。
人が手を加えてしまうと、やはりその自然というものは変わっていきます。
今まで生えていた、草が生えなくなるとか、今までいた生物がいなくなるとか、
その延長線上に環境問題があります。
もう一つ経験し感じたことがあります。それは、
雑草や木々が生い茂っている場所は人が踏み入れられないようにできているのか、
非常に歩きずらく、まっすぐ進めません。
そんなところを歩いた後に、アスファルトの道を歩くと、なんて歩きやすいんだろうと感じました。
その瞬間、一寸先の森とこのアスファルトの道には境界線があり、人口と自然で別々の世界であると感じざるを得なかったです。
現代の人間は、自然とは別の場所に生きているんだなと感じました。
おわりに
はるか昔の人は、自然を尊敬し、畏怖し、信仰しながら自然の恩恵を受け
共に歩んできた背景をみると、人の営みも自然に含まれると私は感じます。
私の考えはこうです。
「人の営みも、それも自然である」
「人も自然の一部であり、人の営みも自然であらねばならない」
というものです。
棚田を例に挙げると、棚田は、実は大きなダムの役割を果たしています。
川から流れる水を、海に直接的に流すのではなく、棚田で利用することで、新たな生態系が生まれると同時に、
棚田で利用した肥料の栄養が水に浸透し、海に流れることで、海を豊かなものにしました。
すなわち、山、川、海の流れの中に人里が入ることで、自然の循環サイクルが機能するのです。
やはり人も自然の一部であると私は感じます。
ただ、森とアスファルトの境界線を感じ、自然とは切り離された生活様式になってきているのも事実です。
私たちは、もっと自然の恩恵を常に受けていると感じないといけないのかもしれません。
その気持ちを忘れてしまったから、環境問題を引き起こすようなことを平気でしてしまっているんだと思います。
皆さんはいかがですか?
皆さんの中の自然ってどんなものですか?
さて、本日はここまで!
今回は、自然を探検し、自然からいろいろと学びました。
自然といえば最近前線が活発化し各地で大雨が降っていますが、皆様お気をつけてお過ごしください。
では、次回もまたお会いしましょう!