千歳線の秘境駅、美々駅の現在 | 鉄道駅の魅力~癒しの絶景駅、戦慄の秘境駅、味わい深い木造駅舎と無人駅

鉄道駅の魅力~癒しの絶景駅、戦慄の秘境駅、味わい深い木造駅舎と無人駅

木造駅舎、秘境駅、風光明媚な絶景駅など、魅力的な鉄道駅を紹介するブログ。日本全国3000駅以上を下車した「つちぶた」が駅の魅力を紹介。また、鉄道の歴史やエピソードを道内在住の鉄道博士「黒羽君成」が担当。

7月の連休にはどこかへ行こうと考えていたのですが、
多忙のため頓挫・・・・。

その代わりに、というわけでもないのですが、
夏に着る半袖がないこともあって、7月16日の休日に、
バーゲン中の『千歳アウトレットモール・レラ』に出かけました。

買い物も済んで、日が傾きかけて、
さあ帰るかという段になって、

どうせなら、千歳線の駅の一つでも見たいと思い、
南千歳駅からほど近い、美々駅を見に行く事にしました。



美々駅は以前来たことがあり、
かれこれ5年ぶりの再訪問となります。

→5年前の『美々駅


特別目立つ駅ではないのですが、
北海道の大動脈である千歳線の中にありながら、
駅周辺に民家がほとんどない”秘境駅”となっていることもあって、
それなりの知名度がある駅です(たぶん)。

まあ何も変わっていないだろうな、と思いつつも、
やはり”駅を見に行く”という行為に胸が踊ります。



というわけで、2012年7月16日の美々駅です。




$あなたの知らない北海道の駅・駅舎-駅名標
2番線に立つ駅名標。

丸太の電柱が現役で、良い感じです。






あなたの知らない北海道の駅・駅舎-札幌方面
3番ホームから、札幌方面を見る。

美々駅のホームは、駅舎側が3番線、
島式ホームに2・1番線という並びになっています。
何故だ・・・。





あなたの知らない北海道の駅・駅舎-苫小牧方面
3番ホームから、苫小牧方面を見る。

鬱蒼と茂る草木が実に秘境駅らしい。





あなたの知らない北海道の駅・駅舎-跨線橋上から見た苫小牧方面
跨線橋上から、苫小牧方面を見る。

2面3線構造の立派な駅構内。
ホームの長さもかなりあります。





あなたの知らない北海道の駅・駅舎-跨線橋上から見た札幌方面
跨線橋上から、札幌方面を見る。

左側に小さな車庫があります。
除雪車でも入っているのでしょうか。





あなたの知らない北海道の駅・駅舎-駅出入口
ホーム側から見た駅出入口。

Kitacaのタッチパネルが設置されました。
一日何人がこのタッチパネルを使うのでしょうか。





あなたの知らない北海道の駅・駅舎-駅舎内
駅舎内。

4人がけのFRP製ベンチが置かれています。

以前はこのベンチの上に駅ノートがあったのですが、
見当たりませんでした。

結構有名な方の書き込みも多くて面白かったのですが・・・。


あと、美々駅は場所的に言うと新千歳空港の隣なので、
間違って降りる人もいるらしい。

中には、南千歳で降りるつもりが乗り過ごしてしまい、
隣駅の美々に降りたが、列車本数が少なく途方に暮れた、
という書き込みも多くあったりしました。





あなたの知らない北海道の駅・駅舎-駅舎
美々駅の駅舎。

道央圏では数多く見かける形の簡易駅舎です。

この形の駅舎は、外観が同じでも待合室の大きさが違っていたりします。
美々駅は待合室が狭いタイプです。

ちなみに、正面右側の扉を開けるとトイレがあります(使用可能でした)。





あなたの知らない北海道の駅・駅舎-駅前右手
駅前右手にある打ち捨てられた建物群。

以前はここに『ふれあいドッグパーク』という施設があったらしく、
手前の建物はおそらくその事務所として使われていたのでしょう。

5年前に来た時も同じような状況でしたが、
いまでも撤去されず残されています。

この建物は『BIG ECHO』というロゴがそのまま残っていて、
プレハブ型のカラオケボックスを流用したものです。

昔はこのプレハブ型のカラオケボックスがたくさんあった、
と言っても今の人達は信じられないかもしれませんね。

かく言う私も、プレハブ型のビッグエコーにはよく通いました(笑)





あなたの知らない北海道の駅・駅舎-ふれあいドッグパーク
『ふれあいドッグパーク』の看板。

この施設がどのような場所か、という説明板です。
どうやら犬のしつけ教室が開かれていたらしい。

看板には『平成十年六月二十七日』と書かれていました。







あなたの知らない北海道の駅・駅舎-駅前正面
駅前正面の道。

道は正面と右側の二方向に伸びています。

正面に300メートルほど進むと、国道36号線に出ますが、
その間も、また国道に出ても、
工場があるだけで民家は全くありません。

右側の道の先には民家が一軒だけ立っています。



その右側の道を進むと何があるのだろう?
と疑問に思ったので進んでみました。

美々駅唯一の民家を通り過ぎると、
その一本道は右へ曲がって踏切に出ます。

そこを越えると・・・・





あなたの知らない北海道の駅・駅舎-千歳市環境センター
『千歳市環境センター』という施設がありました。

どうやら大型ゴミ処理施設らしい。

その先に続く道にも民家は見えません。




$あなたの知らない北海道の駅・駅舎-美々貝塚
また、その千歳市環境センターの手前には、
『史跡 美々貝塚』という看板があり、
砂利道が奥の方へと続いていました。





追伸:
Wikipediaの美々駅のページを見ると、
『斜里町内で保管される国鉄時代の駅名標』という写真が掲載されています。
これは現存するものなのでしょうか?
どなたかご存知でしたらご教示下さい・・・。






撮影:2012年7月16日

(写真・文/つちぶた)







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