昨日17日の朝日新聞(関西版)で、ちりとてちん関連記事を見つけました。

たまには手紙で」というコラムです。

茂山さんと(小草若)さんから、桂吉弥(草原)さんへ宛てた手紙という形式です。

それを見ますと、狂言師である茂山さんと、落語家である吉弥さんのプロ根性、また暖かい心が伝わってきました

その中で茂山さんらしい部分の一部を紹介します。






「ちりとてちん」での茂山宗彦はどこまでも落語家であり、どこまでも「小草若」でいたかったんです。真剣にそう思って演じ続けた10ケ月間でした。

本当の俺はどこまでも「狂言師の家の子ですから絶対言われたくなかったんです。「狂言師やから・・・(うまくなくても仕方ないな)」とか「あぁ~茂山のアイツな」とか。しょ~もない男でしょ?

ちっちゃい男でしょ?

必死で落語稽古しましたよ。何遍も、何遍も米朝師匠の全集を聴きました。悔しかったから、負けたくなかったから、「草原兄さん」に・・・。勝てるわけない、そんなもん最初からわかってました。でもそれくらいせなアカンって思ってたんです。「ある程度出来たら」なんか、絶対やったらアカン。落語いうもんに失礼やて思いました。

狂言会で解説で舞台に立ったら、自然と顔を上手に向けたり下手に向けたりと上下切っていて、枕話している錯覚に何回なったことか(笑)

そんなド素人前にして兄さん、遠慮もなしに思いっきり落語しはるもんやから、ちょっと嫉妬してました。しかも俺の場合、落語がうまくないという役立ったから、撮影で必死に落語やらしてもらっても、監督は「うぅ~ん、ヘタにやってくれる」。ほんま悩みましたもん。 ~~とまだまだ話は続きます~~

 上記朝日新聞6月17日記事より抜粋


この記事をみますと、この小草若の役どころ、本当に難しかったんだろうとな思います。

狂言師である茂山さん、落語家と同じ話しのプロです。

そのプロの落語家である吉弥さんに、真っ向勝負を挑み、吉弥さんも言葉には出ていませんがそれに応える。

でも茂山さん(小草若)は、落語が下手な役。本当はもっと上手く出来て、またそれを演じたかったんでしょうが、その辺の葛藤もあったんでしょうね。


こういう人達が集まって出来たちりとてちん。

どうりでこんなに良いドラマになったわけですね。