片思いボーイズ結成(2/?) | ツッチーのポケ語り

片思いボーイズ結成(2/?)


「とは言ったものの・・・」

僕らの通っている陵桜学園は、この少子化のご時世に珍しいマンモス校で学年につき13組もあるらしく、この中で特定の生徒を探すとなると一苦労だ、

「オシ、じゃあ隣のD組から探してみるか、俺いつもD組にいるから見たことあるよーな気がする」

「D組に友達でもいるの?」

「いや、居ないけど」

「え、じゃあなんで?」

「・・・・・・・誰にも言うなよ、実は・・・」

子安が言いかけたその時、背後から別の声が、

「こんなトコロでナニしてるですか?」

その声の主はアメリカからの留学生パトリシア=マーティンだった。確かこの人もD組だったよな。

「あの、パトリシアさんだっけ、ちょっと聞きたいことがあるんだけどかくかくしかじか・・・」

「人探しデスカ、ワカリマシタ、ついてきてくだサーイ、」


「紹介シマース!ココのクラスの人間データベース、アラシデース!」

その人間データベースと紹介された男子生徒は黒髪短髪で目は細めだった。

「初めまして、僕は日野あらしと言います。子安君に池田君」

「オウ、よろしくな日野」

とそこで僕は疑問が浮かんだ。

「どうして僕らの苗字を知ってるの?僕達初めて会った上に名前も言ってないよね?」

「ああ、それなら・・・」

と日野はノートパソコンをカバンから取り出し、

「このノートパソコンにこの高校の生徒全員のデータが詰まってるんですよ。」

ここで僕は納得した。なるほど、このノートパソコンのデータベースで該当する生徒を割り出すということか

「たとえば池田君の場合、1年C組所属、8月12日生まれ、顔にコンプレックスあり、いつも伊達メガネで隠している。」

「そんなことまで!?」

「ほうほう」

「子安君の場合、クラスはさっきと同じだから省いて、2月19日生まれ、サッカーが得意で顔も結構カッコイイため女子生徒に少し人気がある。同じ中学出身者は、3年B組高良みゆき、一年D組岩崎みなみ。といった感じです」

「ハヤトはミナミと同じ中学だったんデスカ?」

子安はパトリシアさんの質問に

「・・・まーな」

「この岩崎さんっていうのは?」

日野は『岩崎みなみ』のページを開いた。

『岩崎みなみ、1年D組所属、9月12日生まれ、クールな雰囲気で近寄りがたいイメージがあるが本当は優しい女の子。同じクラスの小早川ゆたかと仲がいい。胸がないことを気にしていて、3年B組高良みゆきとはご近所さん。家でチェリーという名のシベリアンハスキーを飼っている。』

子安が言った

「やけに俺ら二人より詳しく書かれてないか?写真付きだし、飼い犬の名前なんてどっから仕入れてくんだよ」

「それは・・・そのぅ・・・」

日野は戸惑っていた。そろそろ本題に入るとしよう。

「僕が探してほしいのは赤い髪でツインテールのたぶん一年生の女の子なんだけど・・・」

「ちょっと待ってください・・・」

検索の結果、1年生だけで20人がヒットした、

「・・・やけに多くない?」

「一学年に13クラスもありますからね、ほかに特徴は?」

「そうだなぁ、髪の毛ほどいたらセミロングくらいで・・・」

「セミロングっと・・・10人くらいに減りましたね」

「あと高校生にしては小さかったなぁ、背が」

「背が小さいっと・・・一人出ました、え~と、D組の・・・小早川さんですね」

そのページも写真付きで、僕が保健室で会った女の子そのものだった。そこで僕はあることに気づいた。

「小早川さんて、さっきの岩崎さんって人と仲がいいって書いてあったよね。写真がある人ってつながりとかあるんじゃ」

僕が聞いたとたん日野は血相かえて

「いやいやいやいや!!ナイ!ナイッスヨ!別に好きな女の子の友達とか中心に調べてるとかそんなんじゃ・・・」
「なるほど、そういえばケータイの待ち受け画面を好きな子の写真にするってよくあることだよね~」

「ギク」

「おーし子安ー」「あいよー」「ノオオオオオオ!!!!!!」