こんにちは、naoです。
深まる秋、楽しんでいらっしゃいますか?
今回はわたしと文章を書くということ、について書いてみました。
現在、文章に関わるお仕事をさせていただいているわたしですが、実は小学生の頃から「自分は文章を書くのが苦手だ」と思ってきました。
小さい頃過ごした実家はたくさんの本がある環境でした。
なので、やることがない時はたいてい本を読んで過ごしていました。
当時流行ってたファミコンは家になかったし(年齢がわかりますね)、そんなにおもちゃがあったわけでもないし・・・すぐに手に取れる本はちょうどいい暇つぶしだったんです。
偉人と言われる人の伝記、世界の名作、日本の名作、名作漫画・・・。本はわたしを知らない世界に連れて行ってくれてました。
そんな本に囲まれた環境でしたが、実際に書くとなると別でした。
いえ。本当は書くことが好きだったんです。
小学校の宿題で、自分で問題を考えて答えを書く、という宿題がありました。
たとえば、原始人はどうやってお米を育てたんだろうとか、〇〇の文章で登場人物はあの時何を感じていたのだろう、とか、自分で問題を考えるんです。浮かんだ疑問をそのまま問題にするおいうことです。
で、そのお題に対していったん自分で答えを考えて書いて、内容によっては教科書や図鑑で調べて実際はどうなのか答えを書いていくというものだったように覚えています。
宿題だけど面白くて楽しくて、毎日ノートにびっしり書いてました。
そんなに文章を書いてたのに、文章を書くのが苦手だと感じるようになったのはなぜか。
それは「読書感想文」でした。
本を読むのは好きだけど、さて感想を書けと言われてもどう書けというの・・・?
子どもならたいてい思うことですよね(笑)
うちの子たちも感想文は超苦手!って言ってます。わたしも全く同じでした。
ですがありがたいことに実家には、読書感想文文例集があったのです。
全国で賞をとった読書感想文がいくつも掲載されている文例集。その中にある感想文はとてもうまく書かれていて、惚れ惚れしちゃうほどで。その夏の愛読書はこの文例集になってました(笑)
どうやったらこんなに上手に書けるんだろう。そう思った私は、とにかく真似をしました。
書き出しは?それからどう書くの?締めくくりは?と。
真似しながらどうにか書き上げたんです。
でも、真似た感想文が校内で賞をもらった時、とても「いけないことをしてしまった」という思いが湧いてきてしまったんです。
自分が考えたんじゃないのに、どうしようって。すごく申し訳ない気持ちになってしまった。
いえ、自分で考えて書いたんですよ。ただ型を自分なりに真似たんです。
だけどその頃のわたしは「真似ぶ」ということを全く知らず、むしろ「真似はいけないこと」だと思い込んでいました(うまい人のものを真似するのが上達の近道なんですよ^^)。
きっと学校や家で「真似しちゃだめよ」といった言葉をよく耳にしてたんでしょうね。
だから、自分は人の文章を真似るという恥ずかしいことをした、と思ってしまっていたんです。
そして文章を書くのが苦手だと思ってしまったもう一つの理由は、母に感想文を見せたとき「同じことが2回も3回も書いてあるよ」と言われたこと。
子ども心に「よく書いてるね」って言われたかったんでしょうね。だけど一切ほめてもらえず、ばっさりとダメ出しをもらってしまった。
今思えばたったそれだけのことなのですが、当時のわたしにとっては「文章を書く=できない、無理」という公式が出来上がり、自分の可能性にひとつ、ペケをつけちゃったんです。
だから、文章うまいねって言われても全然素直に受け取れなかったし、人が書いた文章を読んでは「ああーわたしってなんでこんなに書けないんだ~」ってひたすら落ち込んでいました。
みなさんも周りに刷り込まれた思い込みや誰かのちょっとした一言で、自分の可能性にペケをつけていませんか?
自分ひとりでは本当にそれがペケなのかどうかなんてわからないものです。
わたしもずっとペケだと思っていたものがひっくり返るなんて、まったく思いもよりませんでした。
本当にそうなのかどうかは、誰かに客観的にみてもらうのがいちばんですね。
自分にはみえないことが、周りの目からはみえているものですよ。
お読みいただきありがとうございました。
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