久しぶりに今月18日Liveに出ます。

ここに告知をしなかったのは、次のLiveから、というか、数ヶ月前から歌い手としてRe-Startし、名前も変えたからです。

なので、ここでLive告知をしませんでした。

ブログ、HPと、少しずつ移行していきます。

名前や曲はすべて一新しますが、変化と言うよりは、より私の中心に近づく。
という感じです。

音楽活動はやめませんし、私の魂は変わりません。

新たにスタートした私を今後ともよろしくお願い致します。

今後は以下のページをブックマークして頂けたらと思います

→ http://ameblo.jp/thalassa-umi





あなたは白い花を持っていた

見えていたし

聴こえていた

あなたは美しい花を一輪持っていた

そうね

とてもとても美しかった


枯れたりしないと誰もが思った

それでもその水はきっと枯れ果てていた

あなたはその花を持ったまま

倒れていた

あなたもその花のように真っ白だった



あぁ それはそれは澄切った空のもと

花びらが舞い落ちるような軽やかさで

空気にすべての水が散った

そう あなたは倒れていた

美しい花をその手に持ったまま

音もなく倒れていた

その真っ白い花のように輝きながら



誰かの歌が聴こえて

時間なんてないようにさえ感じる

それでも悲しさだって流れていく

笑顔だって流れていく



あぁ それはそれは澄切った温度の中

雪が降り注ぐような軽やかさで

空気にすべての水が散った

そう あなたは倒れていた

美しい花をその手に持ったまま

音もなく倒れていた

その真っ白い花のように輝きながら

すべての水を手放していた


あなたは白い花を握りしめていた

見えていたし

聴こえていた

あなたは美しい白い花を一輪持っていた

そうね

とてもとても美しかった

それでも水なしで

どうやって咲いていられよう

それでもあなたなしで

どうやって咲いていられよう


花は枯れ始めていた

白いままに

どこまでも白いままに








あなたが思い描くあなたは
勇ましく凛として大きな剣を携え毎日を戦っているでしょう

あなたが保ち続けているあなたは
涙ひとつ見せないで誰にも心を漏らさずに
そう いつだって勇ましく美しく
けれどその剣は毎日血で疲れているのでしょう

あなたは誰かを助け
誰かの敵をやっつけ
誰かの心を救っているでしょう

毎日毎日
重なり続ける苦痛の山の上で
返り血を浴び斬りつけられた服と身体で
真っ直ぐに立ち尽くしているのでしょう

あなたの心
あなたの毎日

あなたの剣の重さと
曇り空の下の戦い

流れないあなたの涙
固まったあなたの心

あなたの悲鳴を
あなたの散り散りに千切れた心を

聴く時がきた

あなたの顔の仮面を
あなたの顔の泥を 血を
拭う時がきた


怖がらないで
それは悪いことじゃない

怖がらないで
それは弱さではない


誰も聴こうとしなかった
誰もあなたの足下に気をとめなかった



あなたの声を聴こう

あなたの部屋の鍵を開けて

あなたの声を聴こう


勇者でなければならなかったあなたの
完璧でいなければならなかった
強者でなければならなかった
あなたの

涙を見届ける時が

やっときた



あなたが続けてきたあなたは
人を幸せにしたでしょう

あなたが戦った毎日は
誰かを幸せにしたでしょう


あなたの幸せを



やっと助けに行きましょう




あなたは知っているだろうか
それがどれほど大きなことか

あなたは知っただろうか
それがどれほど大きなことだったのか


大きな隕石が降ってきて
氷河期が始まった

太陽は遠くなり
光は失せた

凍えるように寒くなり
視界は閉ざされて

なにも見えないから
すべてはどうでもよくなった

なにも見えない

実際は
なにもかもが美しく見えた

突き刺さるように
美しく
輝いた

それが生なのだと

それは知りたくもない現実だった

この世の真相だった


真実は
いつでも闇の裏側にある

暗闇のすぐ裏

暗闇そのものと言っていいほどの
表裏一体



あなたは知っただろうか
それがどれほどのことだったか

あたしの氷河期の寒さと
美しさを

今も尚凍る
永久凍土のあたしの中身を
時計を亡くしたあたしの時間を


それは突然降ってきて

すべてを凍らせて止めた

あらゆるものは壊死し

腐ることもないまま粉々になった

粉々になって

風に流されて見えなくなっていった



夜の空気に

冷たい夜の空気に

今もあの時が見える

あたしはここにいる

それは光ではないけれど

それでも

月が出ているから

まだ歩いていけるって


そういうことなのかな



それはそれは

それはそれは

大きな

夜と月








24時間繋がる電話だった

SOSはいつでも届いて

暗闇に取り残されることなんてなかった

探さなくていい

助けを求めたりしなくていい

あなたはいつもあたしの助けだった

大声で叫んだりしなくていい

あなたはいつもあたしの助けだった


それはあなたがしてくれるんじゃなかったの?

洗い流してしまうなんてできない

洗い流してしまうなんてとてもできない

あなたのいない空気を彷徨う

あたしのSOSはもうどこへも響かない


探し物なんてしたことはない

なにかを探すようなことはなかった

すべてはここにあって

整っていた

暗闇になにかを探したりしない

あなたがいて

すべては整っていた


これがあなたの望んだことなの?

洗い流してしまうなんてできない

洗い流してしまうなんてとてもできない

闇をどう洗えばいい?

あなたのいない夜を彷徨う

あたしのSOSはもうどこへも響かない



24時間

24時間

あなたを探す

繋がらない電話のように

輝かない星のように

闇に光にあなたを探す

あなたはいつも私の助けだった

足りないものなんてなにもない

あなたはいつもあたしの闇を洗ってくれた


あなたが作った闇はどうすればいい?

それはあなたがしてくれるんじゃなかったの?

届かないSOSはどうすればいい?

あなたにしか繋がらなかったのに

あなたしか見つけてくれなかったのに



洗い流してしまうなんてできない

洗い流してしまうなんてとてもできない

あなたのいない時間を彷徨う

取り残されて

あたしの今はどこへも行けない