母の発熱はまだ治まらない。

かれこれ一週間になる。

 

それでも38度以上の高熱は出なくなってきた。

36度から37度台を行ったり来たりしている。

 

病院で処方されたカロナールを飲むようになってから、少し身体は楽になっているようだ。

 

それにしても、いつまでも発熱が続くのはおかしいなと原因が気になった。

そこで母の発熱のことで色々調べていると、思い当たることがあった。

それは尿の色だ。

 

一ヵ月前に母が排尿時の痛みと残尿感を訴えた。

それほど激しい痛みではなかったようで、そのうち症状は治まってきていたようだ。

 

でも尿の色が濃いオレンジ色になったと言う。

私は何度か病院へ行こうかと母に聞いたが大丈夫だとのこと。

 

少し気にはなったが、膀胱炎は自然に治癒することもあると書いてあったので様子を見ることにした。

 

ところが昨日、長く続く発熱について調べてみると、腎盂炎などの病気が原因のこともあると知った。

私はとても心配になってきた。

そこで、総合病院に行ってみようかと話すと、母は珍しく素直に了解した。

 

 

そして今日、いつも通り朝食を済ませ、支度すると外は雨が降り出した。

仕方がないので、母に玄関で支度して待っててね~と声をかけると

私は大通りまでタクシーを拾いに行った。

 

何台か人を乗せたタクシーを見送ると、回送のタクシーが走ってきた。

私はダメ元で手を挙げてみた。

するとタクシーは止まってくれた。

 

そして自宅まで付けてもらい母を乗せて病院へ向かった。

総合病院までは車で10分ほど。

「助かりました。有り難うございます」と運転手さんにお礼を言って院内へ。

 

どの科に行くべきか迷ったので案内で聞いてみた。

金曜日から発熱を繰り返していて治まらないこと、コロナの検査は受けて陰性だったこと、尿の色や膀胱炎の症状があったこと、悪寒があることを伝えた。

 

そして泌尿器科を受診することになった。

受付でもらった用紙には内科も受診と書いてあったが、なぜか途中で消されていた。

 

ほんとは血液検査もしてもらいたかった。

はたして尿検査だけで原因が分かるのだろうかと不安に思った。

 

今日は泌尿科の先生は1人だった。

採尿の後、待つことになった。

その間、下腹部のエコーも撮ってもらった。

 

しばらくして名前を呼ばれて診察室へ。

中には若い男性の先生がいらっしゃった。

 

尿検査のデータを元に先生の説明を受けた。

細菌の感染は見られるが、特に目立って気になる数値はないという。

そして抗生物質の薬を処方された。

 

私は先生に腎盂炎のことを聞いてみた。

 

「もし腎盂炎になっていたら熱は39度から40度まで続き、下がることはありませんし、家にいられません。救急車です」と先生。

 

私はとりあえず、ほっとした。

 

もうお昼近くになっていた。

母は今日、この病院のレストランでお昼を食べたいと言う。

 

私は大丈夫なの?と驚いたが、少しは食欲もでてきて良かったと思った。

ところが、レストランに行ってみると、券売機に布がかかっている。

それでも中で人が食事しているのが見えたので入ってみた。

 

すると割烹着を着た人が出てきて、今は社員食堂になっているんですと一言。

あーあ、残念だったねーと帰宅することにした。

 

帰宅途中、電車を待つ母がガタガタと震えだした。

また悪寒が出てきたようだ。

 

帰宅すると、私はとりあえず処方された薬をパキッと折ってテーブルに置き、母に1錠飲んでねーと伝えると荷物の整理をしに2階へ。

 

そして母の部屋に戻ってくると、もう母はベットの中に居た。

テーブルの上を見ると薬がない。

 

嫌な予感がして、母に聞くと2錠飲んだという。

やってしまった。

説明を聞いていなかったようだ。

 

ちょっと迷ったが、薬局に問い合わせて見た。

「2錠服用されることもある薬なので、とりあえず様子をみてください。お腹が緩くなることがあるかも知れません。何か気になる事があったら連絡ください。夜の分は遅い時間に飲んでください。」と薬剤師さん。

 

聞いてみて良かった。

母はよく眠っている。

 

どうか薬が効いて、発熱、悪寒などの症状が治まりますようにお願い

 

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最後までお読みいただき有り難うございます。