昨日は亡くなった親友のお墓参りに行った。

もう一人の親友とはお墓で待ち合わせ。

 

台東区板場にあるお寺だ。

浅草駅から循環バス「北めぐりん」に乗った。

乗車賃は100円と安い。

 

ちょっと小ぶりで、観光を意識してか、可愛いデザインのバスだった。

 

 

親友が亡くなって、3年が経った。

コロナ禍で、半年してから親友の死を知り、私達2人はお別れもしてなかった。

たから、彼女のお墓を前にしても、また実感は沸かない。

 

待ち合わせ時間より少し早く着いた私はお花入れを洗い、手桶に水を汲んで、親友の到着を待った。

 

彼女のお墓を前に、近況報告をした。

幸い、近くには誰もいなかったので、引っ越ししたことやこれからの生活のことなど、ボソボソと彼女に話しかけた。

 

しばらくして、もう一人の親友、A子が到着した。

今日はお花を買ってきてくれた。

 

可愛いかすみ草のブーケだ。

お花入れに活けてみると、いつもと違って新鮮な感じ。

 

本堂に戻り、お線香をいただくことにした。

ブザーを鳴らすと、ドンドン!と勇ましい足音。

 

姿を現したのは可愛い小さな男の子だった。

その後を追うようにお婆さまが出てこられた。

 

お線香をお願いして、火を付けて頂き、お礼を言って退出した。

A子がバイバイと言うと、男の子ははにかみながらも手を振ってくれた。

 

お墓に戻ると一束ずつお線香をあげて、手を合わせた。

しばらく墓石に刻まれた彼女の戒名をながめて、しみじみとした。

A子も彼女とお別れをしていないから、未だに実感がないと言う。

 

それからお互いの家のお墓事情の話や自宅のことなど、ピーチクパーチク話した。

親友の墓前で、まるで同窓会だ。

ひとしきり話すと、そろそろお暇しようと、亡き親友にまた来るね!と声をかけてお墓を後にした。

 

それから浅草方面に向かった。

いつものことで、浅草かスカイツリーのどちらかでお昼を食べようとなった。

 

今日は暑いし、混雑しているからスカイツリーを選んだ。

隅田川を道なりに歩いて行くと、橋がある。

よく花火大会のTV中継で写る、X型の橋だ。

 

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そこを渡り、低い高架下を潜ると、スカイツリーのお膝元に出る。

と言っても、近いようで遠い。

 

街中をなんとなくスカイツリーに向かって歩いて行く。

すると、一件の蕎麦屋さんがあった。

 

すずめの御宿と書いてある。

メニューを見て、なんか良さそうなので入ることにした。

 

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店内は綺麗で、小物や絵が飾ってある。

おしゃれな空間。

お昼を回っていたので、けっこう席は埋まっていた。

 

私たちはにらめっこして、迷いに迷ってやっと決めた。

私はお蕎麦と天丼のセット。

A子はお蕎麦と一口鰻ご飯のセットにした。

 

しばらく雑談していると店員さんが何か運んで来た。

 

「お店からのサービスです。10割蕎麦でできています。ひょうたんと千鳥と紅葉となっています。お塩を付けてお召し上がりください。」

 

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私たちの目が輝いた。

可愛くて食べるのがもったいないと思いながらも、10割の言葉に手が動いた。

 

ちょっと塩を付けて食べてみる。

ほのかに薫る蕎麦、かみ応えがある。

 

ほどなくしてお蕎麦が登場!

 

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蕎麦つゆは醤油と味噌の2種類。

薬味について、店員さんから説明を受けた。

 

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味噌の蕎麦つゆに興味津々。

さっそく食べてみた。

確かに味噌ベースで、ちょっと濃いめの味が

10割蕎麦にしっかり絡んで美味しい。

 

醤油つゆもイケる。

交互に食べ比べして楽しんだ。

 

その後は天丼。

輪っぱに入っていて、良い感じ。

 

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見かけと違い、タレは優しいお味だった。

エビ2尾、シシトウとナス。

みんな好きな食材だ。

 

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最後はデザートにリンゴのゼリー。

さっぱりと美味しく頂いた。

 

ちなみにA子の頼んだ一口鰻ご飯はお茶碗に鰻がひとかけら乗っていて、お上品な感じだった。

 

A子は大事そうに味わって食べていた。

 

店内にはガラス張りの蕎麦打ちのスペースがあった。

臼らしき物や道具が積まれていた。

 

手打ちの美味しい10割蕎麦、ごちそうさまでした。

素敵なお蕎麦さんに出会えて良かった。

 

その後、私たちはスカイツリーをグルグル探索して、くたくたになりソフトクリームを食べた。

 

今度、新居に遊びにくることと、たまにはおしゃれして美味しい物を食べに行こうなど話をして別れた。

 

亡くなった親友が再び私たちを繋いでくれたように思う。

これからもA子のことを大事にして、毎年、お墓参りに行くことを自分に誓った。

 

花束 花束 花束 花束 花束 花束 花束 花束 花束

 

最後までお読みいただき有り難うございます。