今日は愛犬うにの予防接種を予約していた。
９時に着くには３０分あれば大丈夫かな‥と昨晩からシミュレーションしていた。
引っ越してきてからお世話になっている動物病院へ行くの初めてだ。
各停の駅から各停の駅へ行くので時間に余裕が必要。
昔は３本に１本の急行が、今では各駅停車が３本に１本くらいしか来ない。
予定通り、うにとショルダーバックと割引のハガキ、狂犬病のお知らせを持ち、出発した
最寄り駅までうにを歩かせた。
最近のうには異常に散歩が好きになってしまった。
歩く歩く、良く歩く。
駅前のベンチでうにをショルダーバックに入れると構内へ。
電光掲示板を見ると、もう電車が来る。
周りの人も皆走って階段を上っていく。
連られて私も走ってしまった。
ホームには電車が止まっていて、今にも発車しそうだ。
でも大丈夫そうかな。
ほぼ満員の車内へなんとか乗せてもらった。
たまたま前の電車の都合で時間調整していたようだ。
一分ほど待つと発車した。
動き出したところでうにの様子を見ると、モゾモゾと顔を覗かせている。
こういう仕草は可愛いのだが、ワンワンうるさいときは頭にきてしまう。
インターホンが鳴るとけたたましく吠えるので全く話し声が聞こえないのだ。
降りる駅も同じドアが開いたので楽に下車できた。
学生の時は、よく学校の帰りにこの駅で降りてお気に入りの雑貨屋さんに寄り道したなあ‥
久しぶりに降り立った駅の前にミッフィのカフェがある。
駅前もずいぶん変わったなと驚いた。
うにを下ろすと病院へ向かう。
この犬は知らない道でも歩く歩く。
５分ほどで病院に到着した。
時計を見ると１０分前だ。
思ったより早く着いたな～と周りを見渡すと、目の前の大きな木の上に人がいる。
軽々と木をまたぎ、あちこちの枝を剪定している。
その様子をしばし見とれて眺めていた。
見とれている私に気が付いたのか、職人さんの顔が
自慢げに見えた。
ほどなくしてお店の扉が開き、店員さんが招き入れてくれた。
一番乗りだった。
受付を済ませ待っていると、うにが震えながら抱っこをせがむ。
直ぐに病室に呼ばれた。
優しそうな若い男の先生だ。
問診をして体重を量ると２．１キロだった。
最近、人の食べ物に興味を持っていて、あまりフードを食べたがらないからかなと言うと、前回は「１，９キロでしたよ」と先生。
体温を測るというので看護師さんにうにを渡す。
まん丸に目を見開き、私に助けを求めるうに。
お尻の穴に体温計。
うには声も出さずに我慢している。
次にフィラリアの検査のため、足から血を採る。
チクリと注射針が入るが、うには顔色１つ変えない。
そしていよいよ狂犬病の予防接種だ。
今度は背中に注射する。
「ちょっと我慢してね～」と看護師さん。
チクリと針が入る。
それでもうには声１つ上げない。
「この子は我慢強いですね。」と先生。
うにの意外な一面を見てしまった。
ただ怖くて声すら出せなかったのかも
副反応が出ることもあるので１０分くらい様子を見てくださいと先生。
フィラリアの検査の結果は陰性。
とりあえず、安心した。
検査キットの縦線が２本出ると陽性で、１本だから大丈夫ですと先生。
犬の検査も人と同じで、便利なものがあるんだね。
処方していただいた薬はドックフードタイプで、明日からあげていいそう。
１２月まで８回分だ。
病室を出るとガラス越しに先ほどの剪定された木の枝がいっぱい落ちていた。
併設されているドックランの木だったようだ。
お会計を済ませ、外に出ると丁度、職人さんが剪定を終えて出てきた。
やり終えた満足感からか、晴れやかな表情だった。
お疲れ様と思わずつぶやいてしまった。
帰りは前の家に立ち寄るため、一駅歩くことに。
うにも歩きなれた道だ。
途中にお地蔵様がある。
子供の頃、ここを通ると、買ってきたお菓子を1つお供えした。
なんと、めがねをかけているはないか。
誰のいたづらか、思いやりか。
ちょっと微笑ましかったのでパチリ
そして、いつも有り難うございますとお賽銭を上げた。
うにの大好物のヨーグルト味のガムが切れていたので途中で買ってあげた。
今日はうにと出かけて、可愛さが増した気がした。
うにちゃん。お疲れさまでした
最後までお読みいただき有り難うございます。