正直0-2になったとき、
「こりゃあ韓国の思うつぼだな」とつぶやいていました。
韓国は後半30分を過ぎるとガクッと運動量が落ちるといわれており、
それまでにリードしてなんとか逃げ切る、というのが戦略だと思ったからです。
しかし、今回のU-23日本、見事に裏切ってくれました。
交代の浅野が後半22分に素晴らしい動きで1点決め、
直後に矢島があっという間に同点ヘッドを……。
韓国はもう既に疲れてきていたんだ、と気づいたのはその時です。
やはり少し動きが悪くなっただけでもすぐ形勢は逆転するのですね。
それだけ力も拮抗しているということ。
こうなるとあとは逆転ゴールを決めるだけでした。
後半36分、浅野が相手を置き去りにしてキーパーと1対1。
見事な逆転ゴールでした。
韓国に反撃の力は残っておらず、ロングボールに頼るシンプルな攻撃だけ。
もう1点取るべきだったと思いますが、まずは終了のホイッスルを聞いて、
「よし!!」と夜中に小さくガッツポーズをしたのは私だけではなかったでしょう。
今回はコンディショニングコーチやシェフをはじめ、手倉森監督の選手起用法といい、
選手のコンディションを保つのに最高の状態を作ったことが、このスタミナ勝ちにつながっていったのでしょう。
これからの戦い方、特に今回のような過密日程の戦いに大いに参考になると思います。
……それにしても、みんな素晴らしかったけれど、感心したのは唯一の大学生選手、
室屋成(むろや・せい)選手。明治大学3年生ながら、特別指定選手枠でFC東京でも
プレーしているそうで。サイドバックだからということもあるけど、特に守備面がすごい。
スキル、スピード、スタミナ、最高。
あと、かなりクールな感じなのに、かなりダーティなプレーも平気でするところ。
決勝でもPK与えたかも!とヒヤッとした場面がありました。
A代表でもいけるのでは?と思ったし、期待の若手ですね。
室屋くん、今後注目したいと思います。
そして夏はリオ五輪本番、前回4位を超える成績を期待です。