キッチンショールーム編もいよいよ最終回。
(住まいの部品やインテリアはダイジェスト版でまとめる予定)

最後に伺ったのは新宿にあるハンセム。

事前の打ち合わせでは松竹梅の「松」にあたる、大体のことは叶えてもらえると説明があったキッチンメーカーである。
 

キッチンの話に入る前に、まず特徴的なのがその入口
場所自体は、西新宿でアクセスの良い立地なのだけど、ショールームのある3階まであがる、エレベーター前がとにかくすごい。
商業ビルで大通り側こそラーメン屋さんが表に出た一般的な見た目だが
エレベーターのある奥まで入っていくと、そこが骨董品を兼ねており、新宿でも中々見ない、異様な空間である。
漫画で見た中華街から一本入った通な人のみが案内できるようなお店のようななりで、とてもショールームがあるとは想像し難い。
(Googleマップにも写真が載ってなかったので、ぜひ興味がある方は実際に見に行ってもらえたら)

当日は、ショールームの打ち合わせ前に入れていた撮影が少し長引き
遅れて一人で入ることになったこともあり、余計に本当ここか?と不安になった。
ただ別に嫌いな雰囲気ではなくて、なんともディープな空間で
この後に広がるショールームとのコントラストがすごかっただけである。
(ちなみに大阪にあるショールームの1階も同じような感じなのだそう。)


 
前述したとおり、ショールームに入るとそのギャップに驚かされる。
広さはこれまでの3社と比較しても、非常にコンパクトなのだけれど
照明とモデルとなっている設備が落ち着いた色合いで高級感を感じさせる。
打ち合わせスペースも2箇所と限られているが、おそらくふらっと立ち寄ることはなさそうなのでそこはある意味問題なさそうだった。

事前の話では、前回のパナソニックよりも高くなる想定だったため
どんな話があるのか、対応をされるのか。
入口も相まって気持ちは異国の地で一見さんお断りの高級店に入ったかのようなワクワク感があった。

 

遅れてしまったこともあり、話は既に始まっていたが

対応はとても丁寧、打ち合わせ資料も表紙からちゃんと作られていたのは初めてだったので驚いた。

自分含め、「ハンセム」という会社を初めて聞く方も多いと思うので簡単にネットの情報をまとめると
ハンセムは1970年台に韓国にて設立された会社で同年代後半に、韓国内で初めてキッチン家具の輸出を始めた会社である。
92年にハンセムジャパンが設立され、サイトでも本社の製品スペックを基に日本の生活事情に合わせたオリジナルの商品設計が行われていると書かれている。

サイトのビジョンにも一番に書かれている
「パーソナルオーダーメイドで心地よい空間を作ります。」の言葉通り

海外の製品を組み込むことも、造作での凝った意匠にも対応できる自由度の高い会社なのだ。
その分、金額もお高めということである。



標準でセミオーダーとなることもあり、担当者の対応もこれまでの自社の特徴を端的に説明するところから始まるのではなく、どんなキッチンにしたいかから始めるヒアリングに重きを置いたスタイルに感じた。

作りたい理想のキッチンが明確にある場合には、話を進めやすく。逆にこだわりがない場合は、おそらく向いていない(決めづらい)会社だと思う。
これまでのメーカーのようなシリーズで決める方が楽でコスパも良いのだ。



我が家で興味を持っていたのが框扉の意匠と機能面での違いがあるか。
框扉については近年、標準のラインナップから外れて高額になったという話があったものの
さすがハンセム、実現はしっかりできるということで、見積もりを依頼。

一方で機能面は、正直これまでの会社と大きな違いはなかった(という理解)
大理石などの意匠面は素晴らしく、設備の組み合わせの自由度はあるが、正直そこはあまり惹かれなかった。(その分は他に力をかけたいのが正直なところ。)


 

ということで、今回のショールームの打ち合わせも終了。
これまでよりもあっさりとした内容になってしまったので、改めて補足しておくと
対応はとても丁寧で、準備もしっかりされており、そこが高評価。
理想のキッチンのイメージがあり実現させたいという思いがあれば、ハンセムが良いのでは?
と感じられるくらいの対応だったので、そういった方にはぜひオススメしたい。

ショールーム編はこれにて終了。週に1本ペースであげていたらあっという間に1ヶ月で
ちょうど先週末に各社の見積もりも出揃った上での打ち合わせができたため
次回はその打ち合わせか、部材やインテリアを探して周ったお店巡りの内容になりそう。
着々と進んでいることに、ワクワクとドキドキの毎日。また次回をお楽しみに!