リノベーションするにあたって夫婦共通で欲しかったというのが、土間玄関を抜けた先にあるLDK壁面の本棚。
白がベースの住まいの中で、背面が躯体現しになった本棚は、美しさと存在感を兼ね備えたスペースになっています。

「ふたりとも本が好きでたくさん持っていたのですが、東京から仙台へ最初に引っ越した住まいでは本が収まりきらなかったんです。ずっとダンボールに入ったままお互いの実家に預けっぱなしになっていたので、広い本棚が欲しいという思いがありました」(Kさん)

そうした本への思いを伝えた際に設計士の方が提案してくれたのが、今の本棚だったそう。玄関まで続く棚はLDKとの間に境界線となるスペースを残して、玄関の収納棚へと繋がっていました。

LDK壁面の本棚

「本棚と靴を収納している棚は、1つスペースを開けてもらうようにお願いしました。靴の横に本が並ぶのが嫌だったのですが、梁が重なったこともあり、ちょうどいい余白が取れたのはよかったです。このスペースのおかげで、ダイニングからは靴が視界に入らないようになっています」(aiさん)

LDK壁面の本棚

また、本棚は夫婦で列を分けて収納されていました。

「私が真ん中と左のスペースを、主人が右の棚を被らないようにして使っています。以前は編集の仕事をしていて元々本が好きなので、私の方が少し多めにスペースをもらっていますね」(aiさん)

LDK壁面の本棚

「棚も可動棚にすることで、その時の気分や用途に応じて、さまざまな楽しみ方ができるようになっています」(Kさん)
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(取材時)
お名前(職業):aiさん(教育関係)、Kさん(教育関係)
場所:宮城県仙台市
広さ:1LDK
物件購入費:約1,000万円
リノベーション費用:約1,000万円
築年数:42年
住宅の形態:中古リノベーションマンション
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