有名な大企業が、その技術を使って全く別の事業で成功しているという会社は多い
例えば、私も普段からお世話になっている富士フィルムはフィルムの技術を応用した
化粧品事業(ASTALIFTなど)で成功しているみたいなやつ。
2社目としてショールームに足を運んだ「トクラス」も元はキッチン以外で有名だった大企業のグループ事業だったらしい。
どこだかわかる人はきっと業界の人だと思う。私は全く知らなかった。

 


トクラスのショールームはアクセスが良い。JR新宿駅からだと南口から徒歩5分
新宿線だと新宿駅地下出口6から出てすぐの路面店になっている。

1階の中心にある商談スペースも広々。

キッチンの特徴として事前から伺っていたのは、「人造大理石の質」だった。
キッチンカウンターは人造大理石と謳っていても面材だけで、下地は木材という会社もある中で、トクラスは均一かつ高密度の人造大理石(クラストン)のみでつくられており
そのため、汚れはもちろん熱にも強いのだそう。

熱の強さを体感してもらうために熱々のフライパンを当てて見るというコーナーもあった。

特徴の背景には前身の「ヤマハリビングテック株式会社」がある。
ヤマハの名の通り、前身は静岡に本社のある楽器メーカー、ヤマハの家具・住宅設備部門。
1992年に家具・住宅設備部門が分社化され、100%子会社としてヤマハリビングテックが設立されたが、MBOを経て、社名はトクラスへ。

ヤマハはピアノ以外にもモーターボートなど、樹脂の加工が得意で、その技術で作られた大理石を、12mmの厚みで(通常は6mm)使用しているので、耐久性が違うのだそう。

その他にも魅力的な点を3つ挙げるとすると

①お手入れ(修繕)のしやすさ

前回のタカラスタンダードでは油性マジックと乾拭きで汚れを落とすというプレゼンがあったが、こちらは汚れに加え、細かな傷はナイロンたわしやサンドペーパーで修復が可能なのだそう。

②収納力を高めるオプション

また収納面では立ち上げ部分の高さによって、ハイバックレールというレールを付けて
収納力を高めることも可能

③カスタマイズ性に対して比較的安価な価格帯

元々行こうとなっていた背景にはスクールバスさんより出していただいた3社の中で最も安価だった価格帯があった。
扉などのカラーはモデルによって色の制限があるものの、「ピアノ塗装」を施した美しい艶色など、100種類以上のカラーバリエーションは魅力的だった。


逆に気になった部分をあげるとすると②の裏返しになってしまうが収納力。
ベースキャビネット(腰下の収納棚)の収納力がスタンダードなものでは狭かった。
また同じく収納棚内の汚れが付いた場合、汚れ落ちが悪そう(これはタカラと比較してになるが)なのは気になった。

ただ、担当してくださった方の説明もテキパキしていて分かりやすく、対応は前回に引き続き好印象。
こちらも見積もりを出してもらい、比較検討へ進む。

改めてメーカー系はお部屋取材でもマストの項目ではないため、今回のように知らない会社もあるが、特徴やバックグランウンドを聞くと面白いよなぁ。
担当の方も「まだまだ認知度が低くて…。」と話されていたが、この記事が一人でも多くの方に知ってもらう機会になったらいいな。