思わずうっとりしてしまうお部屋がある。
空間に視覚で見惚れて
香りに嗅覚で脳がふわっとし
流れる音で聴覚が刺激され、身体が空間に溶けていくような感覚を覚える。

こんな書き方をすると怪しい薬でもやっているんじゃないかと思われてしまいそうだが
実際に五感が刺激される空間には、SNSで既に素晴らしいお部屋だという前提情報があってもなおうっとしてしまうのである。
テレビや雑誌でたくさん見ている、憧れのモデルやアイドルが目の前に現れたときのような感じだろうか。

五感の中でも体験として稀なのは聴覚だ。
視覚はインテリアやリノベーションなどの造形で、嗅覚はルームフレグランスなどで
良いなぁと思う機会がよくあるが、いい音だなぁと体験する機会が他と比較すると少ない。
自然に囲まれた住まいで川のせせらぎや、木々の揺れる音にいやされたり
好きな音楽が流れていたりと聴覚をコントロールする「これ」という要素は少ないと思う。

そんな中で、音にお気に入りや思い入れのある住まいでよく紹介されるのが
listude」というスピーカーだ。
このワードは「listen(=聴く)」+「attitude(姿勢・態度)」による造語。
「さまざまな音にあふれた世界において、「聴く態度」を持ち続けたい。」という作り手の想いが反映されている。

下記のふるさと納税の金額でもわかる通り、良いお値段ということもあり
決して住まいで見かけることは多くはないが、あると必ずお気に入りのアイテムとしてあがる
(飲食店やホテルで見かけたことがあるかもしれない)

 

 

 

ある人は、「音が粒のように」
またある人は「音が空間に漂うように」と話すスピーカーは
本来目には見えない音を立体的に伝えていて、耳ではなく
その先の心に響く、心で聴く体験に虜にされるのだと思っている。

実際に私自身も住まいに伺い、その音に触れる中で心惹かれた一人で
新しい住まいにはその音があってほしいと強く思っている。
同時に、住まいで聞くことが無ければ、触れることも、知ることもなかったかと思うと
こうした出会いもまた取材撮影の有難い体験の1つなのである。

住み手の物語の1つとしてアイテムの話をブログにも載せることはあったが
今回は実体験も含めて、初めて「もの」に関する内容に触れてみた。

上手く伝わったかは分からないが、このスピーカーをこの記事で知って
私と同様に触れる機会があったとき、その音に感動する機会の1つになっていたら嬉しい。
そしてこれを家庭内で上手くプレゼンできるように、自分自身磨いておきたいと思う。
上手くいきますようになむなむ…。