外観からも特徴的だったのが、広々とした土間玄関。最初に設計案として出された際には、空間の有効な使い方が思い浮かばず、戸惑いもあったのだそう。

「正直、最初は土間をつくる想定もなく、ここで何をしたらいいんだろうと思ってしまったスペースでした。

ただ実際に暮らしてみると、開放感があり、使い方にも多様性があって、つくってもらってよかったと感じられるスペースになりました。住宅街ではあるのですが、大きな窓を配置したことで、借景が楽しめるのも気に入っています」(福田さん)

後になって後悔するくらいであれば、少し頑張ってでも理想の空間をつくりたかったと話す福田さん。提案されたスペースではあったものの、使う素材には自身のこだわりを伝えたといいます。

「当初は既に予算をオーバーしていたことからモルタルを薦められたのですが、タイル張りの建物の雰囲気が好きで、追加で費用をかけてでも仕上がりにはこだわりたいことをお伝えしました。タイルも大量にサンプルを取り寄せて、納得がいくものをとことん探しましたね」(福田さん)

他にも、居住スペースとの間に間仕切り戸を設けることで、外からの視界を遮ることができるように。暮らしに合わせて使いやすい空間になっていました。
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お名前(職業):福田さん(医療従事者)、ご主人(医療従事者)、お子さん2人
場所:岐阜県各務原市
住宅の形態:築2年 戸建て
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図書館みたいな本棚に見守られ、家族が自然と集まるLDK。生活動線を意識した住まいづくりとは?(岐阜県各務原市)|みんなの部屋