キッチン、ダイニングスペースに隣接する間取りで設計されているバックヤード(裏庭)には、タイでは珍しい壁と屋根で囲まれた空間に。さまざまな用途で使っているといいます。



「タイの場合、バックヤードは屋根や壁がなく、屋外キッチンや洗濯スペースなどとして使われることが多いです。



わが家ではプライベートな空間としてサンルームのような使い方をしていますが、タイは日光が強いので全面クリアにするのは避けました。

洗濯物を干すだけの空間にすると殺風景なので、夫婦揃って大好きなグリーンをワサワサ集めて癒しの空間をつくりました。

朝は洗濯が終わるのを待つ間、葉水をしながら飼い猫とスキンシップを取ったり、夜は食後にキャンドルを灯してチルアウトしたり。週末には友人を招いてお酒を飲みながらワイワイ過ごすこともある、家族全員のお気に入りスペースです。

じつは、一番最初のリノベーションは大失敗でした。壁の色はオーダーと違うし、洗濯機は上手く接続できてなくてバックヤードがプール状態になってしまうなんてことも……。

帰国も考えたくなったときに、要望にしっかり応えてくれる工務店を見つけ、ようやく今の仕上がりになったんです」





紆余曲折があり完成したバックヤード。壁の色合いも植物に馴染んで今でも十分魅力的ですが、理想はスタジオジブリ作品『借りぐらしのアリエッティ』のような世界観なのだとか。まだまだ植物の数を増やしていくようです。
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【取材先プロフィール(取材時)】
お名前(職業):孝枝さん(移動式雑貨店「iiddeeii(イーディー)」の雑貨デザイナー兼バイヤー)、ドンさん(フリーランスの通訳、翻訳家。iiddeeiiを孝枝さんと経営)、お子さん、猫
場所:タイ、バンコク
面積:120㎡、3LDK
築年数:築6年
住宅形態:戸建て
費用:タウンハウス購入費380万バーツ、リノベーション費用30万バーツ
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タイで引っ越しを6回経験後、戸建てをリノベ。雑貨店を経営する家族の植物とカゴに囲まれた家(タイ)
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