さまざまな物件に住むのが好きで、引っ越しを繰り返してきた孝枝さん。現在の住まいを決めたのは社会の変化を受けて、家族での生活を考え直したことがきっかけでした。

「コロナ禍のタイで、厳しいロックダウン措置が取られ、学校はもちろん、公園も閉鎖。食料品の買い出し以外、外出もままなりませんでした。

当時娘が遊びたい盛りだったにも関わらず、住んでいたコンドミニアム内に籠らなければいけなくて不憫でたまらなかったんです。



同時に、物件サイトで中古の戸建て物件の価格が一部下がり始めたんです。そのことを知り、すぐさまいくつか内見して決めたのが、大手デベロッパーの戸建てタウンハウスでした。

築浅かつ家族3人で暮らすのにちょうど良さそうな間取りに加え、タイでは『ムーバーン』と呼ばれるセキュリティゲート内に一軒家が集中して建てられる集合住宅が一般的で、その施設や設備が充実していたことが魅力的でした。

住民が共用で使えるプールやフィットネスジム、公園などがあり、子育てをするうえでも安心と感じましたね」



長く暮らすことを想定した持ち家になったことで、賃貸物件に住んでいたころよりも引っ越しがしづらくなり窮屈に感じてしまわないかという不安もあったそう。ですが、落ち着く空間を目指し、夫婦で好きだった植物や木製家具で充実したお部屋になっていました。

「引っ越す前までは備え付けの家具で生活することが当たり前になっていた分、物件自体の雰囲気は好きでしたが、家具は全く納得がいっていませんでした。

今回は家具もほぼ全て住まいに合わせて、一度ゼロにしてから揃えていくことができたので満足度の高いお部屋にはなったかと思います」
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【取材先プロフィール(取材時)】
お名前(職業):孝枝さん(移動式雑貨店「iiddeeii(イーディー)」の雑貨デザイナー兼バイヤー)、ドンさん(フリーランスの通訳、翻訳家。iiddeeiiを孝枝さんと経営)、お子さん、猫
場所:タイ、バンコク
面積:120㎡、3LDK
築年数:築6年
住宅形態:戸建て
費用:タウンハウス購入費380万バーツ、リノベーション費用30万バーツ
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タイで引っ越しを6回経験後、戸建てをリノベ。雑貨店を経営する家族の植物とカゴに囲まれた家(タイ)