キッチンスペースは元の間取りでは建物の北側に配置されていたそう。

「キッチンをお部屋の中心に設けるというお話は、設計士さんからいただきました。自分たちでは思いつかなかったアイデアに感激しました」(達也さん)



「農業という食に関わる仕事をしていることもあり、暮らしの中心にキッチンがあることは素晴らしいことだと思っています。子どもがまだ小さいので、いつでも様子を確認できることもよかったです」(見和さん)



冷蔵庫は玄関側から見えないように設計。



キッチンのワークスペースは、見和さんが描いた絵をベースにつくり進められたそう。

「使いやすさなどを意識して、素材などは指定せずに大工さんへお願いしたのですが、でき上がったものが想像以上で感動しました」(見和さん)



細かな設計や素材などは基本的にお任せしながら、唯一、見和さんが使いたいとこだわったのが電源スイッチ。

「昔から黒とスチールのコンビネーションがかっこいいアメリカンスイッチに憧れていました」(見和さん)



システムキッチンも当初はさまざまな会社で理想のかたちを探していましたが、気に入ったものに出会えず大工さんと一緒につくることに。

「大工さんがすごく気さくで楽しい方たちで、ゆるい雰囲気で進められたのがよかったです。既製品でなく作った方がいいのでは?などと提案してもらい、その都度話し合いながら進めていきました」(達也さん)



好みのものが見つからなかったという取っ手は、大工さんが鉄筋を曲げて作製。



「元の住まいで使われていた木枠やガラスなども取り入れてくれたことで、味のある住まいにできたと思います」(見和さん)