農業を志したご夫妻が実際に土地を見て、ここならば自分たちらしく暮らすことができるかもしれないと思えた北杜市。当初は県営住宅に住みながら住まいへの思いを膨らませていたそう。

「自分の家があったらいいなと思っていたので、いい物件がないか漠然と探していました」(達也さん)


「そんな中、畑への道中にあって気になっていた今の住まいが空くことになり、もしよければ住んでみないかと声をかけられました。長く住み続けたいと相談をして購入させてもらうことになりました」(達也さん)



前職が解体業だったという達也さんは、畑の作業をしながら住まいの構造部分以外を解体されたのだそう。

「住まいの設計は、県営住宅に設計士さんがいらっしゃったこともあり、お願いすることにしました」(見和さん)



「住まいをつくる上で、相談できる環境があることがとても大きかったです。自分たちだけでは考えられることに限界がある中で、引き出しを多く持っている大工さんと話しながら進められたのは、納得のいく住まいづくりの重要なポイントだったと思います」(達也さん)

設計図をもとにイメージやアイデアをかたちにしていった工程が、今の住まいの居心地のよさにも繋がっているようでした。