ブログをはじめて1ヶ月
ここらで改めて自己紹介も含めたこれまでの活動を3部構成でお話できたらと思う。
前編:写真をはじめたきっかけ
中編:お部屋を撮影しはじめたきっかけ
後編:お部屋をテーマに撮りつづける理由

本日は前編:写真をはじめたきっかけ
「あなたがいる、だから撮れる。」

カフェのおじさんを撮るためにはじめたカメラ

 

「自分の撮る写真なんて、どれも大して変わらないんじゃないか」

昔の私は、写真に関して特別思い入れはなく、記録用に撮る程度。

 

そんな私の気持ちが変わったきっかけは

海外で縁あってはじめたライター活動の取材先でのとある出来事。

その日、取材の合間にお手洗いへどうしても行きたくなり街角のカフェに入った。

店内には60代の白人のおじさんがカウンターにぽつり

コーヒーを1杯注文し、お手洗いを借りた後

店内に素敵なお菓子やオシャレな雑貨がとても綺麗に並んでることに気づいた。

おじさんへ話しかけると熱心にお店やお菓子の話をしてくれて

もっと話を聞きたい、他の人にも伝えたい!という思いから取材の依頼をすると即OK。


「写真も好きなだけ撮って行ってくれ」

「オススメはレモンケーキだ!フリーだから食ってけ!」と大歓迎。

こんな見ず知らずの外国人に、すごく優しくしてくれて

当時、身一つで知り合いもいない異国の新しい街へ流れ着き

心細さも感じていた僕は安心感から少し涙が出たくらいだった。

 

たくさんお店の写真を撮った後、最後に僕はおじさんの写真をお願いした。

お店を知ってもらう上で、記事のトップ写真になる大事な写真だった。

手持ちの携帯のカメラを向けたとき、初めて感じた「これでいいのか」というモヤモヤ感。

 

「もっとこのおじさんの思いも感じられるような写真を撮りたい。」

そんな思いを胸に、カメラの購入を決意し、後日再び撮影に伺った。

その日の写真も好きなのだけれども、本当に満足できる写真が撮れたのは

それから半年経った後、海外での父の背中が撮れた時でした。

 

 

それまで写真に特別気にもかけなかったのが

関わる人の姿を、思いを、僕自身が感じたことを伝えたいという思いが芽生えると

自分で撮る写真も一気に違いを感じるようになった。

それからはご縁もあって、住んできた街の人に関わる撮影を重ねることになる。

撮影させてもらった方に多くの有難い感謝の言葉をいただくたびに

私自身いつも思うことがある

「『あなたはこんなにも素敵なんだ!』と伝えたい。」