突然ですが、皆さんは「働くこと」って好きですか?

あるいは、学生の方は「働くことが好きになりそう」ですか?
毎日朝起きて、会社に行って、決まったことをやる…上司の小言を聞いたり、部下との間に挟まったり、同僚の相談に乗ったり…で、退屈…みたいな。

そんなイメージがあるかもしれません。

あるいは猛烈に忙しい…休みなく働く…しかしあまり給料もなく…とはいえ、生活していくためには働かないと…しかし、今のままではダメな気がするので転職サイトをのぞいてみる。

いい条件だな…でもなぁ、また人間関係を1から築くの面倒だしな…好きにさせてもらってる部分もあるし。

とかね。
で、なんで急にそんなことを言い始めたかというと、僕ははっきり言って「働くこと」も「仕事」も嫌いだということを伝えたかったからです笑

そもそも朝早く起きるの無理だから塾の先生になったみたいなものですし。(塾の先生は基本昼以降から勤務なのです!最高!)

確信があったんです。

僕には「一般的な社会生活は無理だ」と。


どんなに良い会社でも、合わない自信がありました笑

何かしら不満の塊になるだろうなと。

だったら「働く」ということを諦めようと思ったのです。

で、何をしようと思ったか。


「家の近くで、歩いて行けるところで実験しよう」と。


社会実験です。


「勉強ができないとか苦手と言われる子…頭が悪いとかジアタマが悪いとか言われてる子、不良とか言われる子、ヤンキーとか碌でもないとか散々言われてる子って、本当にそうなん?ちゃんとモチベーションコントロールとか方法論の最適化とかすれば意外と伸びるんじゃね?てか、本質的にトレーニングの最適化で成長ってコントロールできるのでは?」

という仮説を検証するための実験。


これをやると、お金ももらえるし、感謝もされる、社会的にも良いこととされる(大変なことは「実験」なので、自分の中で許容できる)

こんなにありがたいことはない。

で、これをやってたらあることに気づいたんです。

「この実験…結局、大事なことってこれじゃない?」って。




2年ほど前に、世界的な経営学者で、不朽の名著『失敗の本質』の著者である野中郁次郎先生とランチをさせていただく機会がありました。

色んな対話をさせていただく中で、ふと、色んなことが繋がり、こんなことを言いました。


「先生のお話を聞いてると、最高の教師というのは、相手の阿頼耶識に触れて、それを本人に気づかせる人なんでしょうね」

すると、野中郁次郎先生は、目をグッと見開いて、


「まさにそれ!」

と強くおっしゃいました。

よっぽど核心をついたんだろうなと思えるお返事でした。

簡単に言えば、最高の教師というのはブッダであり、イエスキリストなのだろうということです。

宗教的な意味ではなく、

人間の心というか、前世があるとか来世があるとかそういうのはよく分からないですが、「因縁」とか「業」とか、これまでやってきたこと、自分じゃなくても家族や先祖がやってきたこと、考えてきたことなどに僕たちは生まれる前から縛られています。それは自分が意識しているしていないに関わらず、確実に存在する。

例えば、ひいおじいちゃんが禿げていたから自分も禿げるとかね。背が低いのはひいひいおばあちゃんが…とか。あと、日本が昔戦争をして…負けたからアジアの一部の国から云々とか、小さいレベルでも、普段は意識しない小さなかけらみたいな「業」みたいなものにかなり縛られて生きています。

もちろん、自分が小学生の時に誰かをいじめたことで、それが今になって…ということもあるでしょう。

そして、これは「未来に渡ってもそう」ですよね。

つまり、いつも身近にあるのだけれど普段は全く気づかない。しかし、重要なこととして存在していること…です。

「深層心理」とかよりもう一歩深い概念といえます。
もちろん、良い意味のものも含めてです。

おじいちゃんがしてくれたことが小さな、しかしとても大切な宝物になっていて、自分の「本質的な優しさ」の基礎を形成してくれている…ということもある。

こういうのが阿頼耶識。

そこに気づいて、触れて、本人に気づかせる。

これこそ最高の教師なのだろうなと、野中郁次郎先生との対話で思ったのです。



そして、この感覚を最近抱いたのがサンマーク出版の黒川精一社長でした。





彼は、これまでに3冊のミリオンセラーを編集し、ここ数年編集した本で5万部を切ったことがないそうです。(ちなみに、3冊のミリオンセラーを編集し…とサラッと言いましたが、これって実質、野球でいうと3回三冠王を取りました…みたいな話です。落合博満です。サッカーでいうと、得点王とアシスト王を3回取りました…みたいな)

彼と話していると、自分の阿頼耶識に気付くんですよ。ふっと風が吹く感じ。

出版業界に入らせて頂くことになって、彼のことを当然知りました。

なぜ知ったか?

「ビリギャル 」ってAmazonで総合2位が最高位なんですが、それって、彼が編集した「長生きしたければふくらはぎを揉みなさい」がずっと一位だったからです。


で、映画で大ヒットしてさらにググッとなった時には、百田尚樹さんの「永遠の0」が文庫化してそれがずっと1位!!!

2人とも僕からしたらにっくき敵です笑

「敵を知り、己をしれば百戦危うからず」

ですから、調べていくうちに、「いや、黒川さんってヤバくないですか?」とビリギャル の編集担当の工藤さんに聞いたら「あの方は凄いです。本当に。リビングレジェンド」と仰ったのを今でも思い出します。(ちなみに、このニックキ黒川、百田のお二人とは今めちゃくちゃ仲良くさせてもらってるんですから不思議なものです)

その後、世界で1400万部とか売れてるこんまりさんの「片付けの魔法」を編集したタカトモさんと友達になるんですが、そこで、「やっぱりタカトモさんは自分がいちばんの編集者と思ってるんですか?」とめちゃくちゃ失礼かつ、ストレートなことを聞きました笑

すると、「いやー、そうともいえないんですよ、これが。うちの会社に黒川っていましてね…」(当時タカトモさんはサンマーク出版の常務でした)

と言われて、「へー、ここでも黒川さんが出てくるんだ…」となりました。

その後、タカトモさんと大﨑洋さんの本を作ろうとなった時も、ある意味でいかに黒川さんに興味を持ってもらうか…というのを意識しました。

大﨑洋さん(吉本の元会長)の本「居場所。」で色々とご一緒させていただく機会がありました。そして黒川さんがサンマーク出版の社長になられるとのことで、「社長に就任したら顧問になってもらえませんか?」とあるとき言われて、すごく光栄だったのを覚えています。

で、そんな黒川精一社長率いるサンマーク出版が4年ぶりに「書籍編集者」を一般募集されるそうです。

まぁ、「書籍編集者」をされている方なら、いちいち説明しなくても分かるはずですからね。

プロテニス選手に「フェデラーって凄いんです」と力説する意味のなさは感じますが、

僕が何を言いたいかというと、

「著者目線でもすごい」ってことです。

ぜひ、一度、詳しい説明を聞いてみてください。

「社長」が凄い人…という会社で働くと、「あれ?今までの働くってなんだったの?」ってなりますよ。

「働く」という言葉をどう変えるか…ぜひ楽しんでください。

気になる方はこちら