塾って大昔から存在します。
地域の知識を持つ大人が子どもに読み書きを教えたりするシステムですね。
それこそ寺子屋なんかまさにそれですね。
お寺が幼稚園を運営しているのは、その名残です。
今はもう色んな塾が乱立していて、「読み書き」とか「論語」とかではなく、学校の成績や受験で成果を上げるためにどこも生存競争をしています。
成績保証や合格保証、無料体験や、セミナーやらさまざまな制度で「差別化」して、多くの親御さんやお子さんたちから選ばれる存在であろうと日夜鎬を削っています。
「○○高校に△名合格!(前年比+10名)」
とか、
「センター試験 英語 第二問 問題的中!」
とかの実績系の差別化もよくあります。
問題を的中させるということは、それだけ芯を食った指導をしていますよ!というアピールになりますからね。
なるほど、と思います。
一方で、僕は「良い学校に入らせます!」というのが塾の目的って微妙だなと思っています。
いやいや、お前ビリギャル 書いとるがな!
と思われるかもしれませんが、あれ、ちゃんと読んでもらえれば分かりますが、僕は別に「良い大学に入ろうぜ!」と言って進めたわけではなく、本人の価値観からいって、慶應が一番テンション上がりそうだなと思って薦めたに過ぎません。
そんな訳で、「成績上げます!」とか「合格させます!」って一つの機能に過ぎないと思っています。とはいえ、その能力がなくて「人間力の向上を!」とか言っても,上滑りしてると思うので、その機能を達成する能力は持ちつつ、やっぱり生涯に渡って「灯台」のような存在でありたい。塾ではそういう先生たちに子どもたちと出会って欲しいと常々考えてきました。
一方で、機能面での差別化として、やっぱり
テスト内容を的中させるって凄いじゃないですか。
僕も正直言って、定期テストのレベルで、
予想問題を作ったらめちゃくちゃ当てれる自信はあります。その範囲の中で何を問うかなんて、大体わかりますから、過去問の傾向を知って、狙うことはできる。
でも、その最上級ってなんなんだろうなと考えたことがあります。
それは、自分が作った文章や問いが「試験問題になること」ではないかと思うのです。
塾の先生が作ったものが入試になるって最高じゃないですか。
そんな訳で、ついにきました。
僕の本が入試問題に引用されました!!!
これ、小学館さんから出版した2021年に出版した若者向けの本です。(お求めはぜひお近くの書店さんで!)
(というか、単著ってこれ以降出してないので、もう1年半ぐらい出してないことに気づきました…)
なんで入試問題になったのを知ったかと言いますと、
実は、入試問題って事前に著者に連絡って来ないんですよね。
というのもそれを事前に著者に伝えると、もしかしたら漏れちゃうかもしれないからです。(納得です)
入試の公平性を考えると、当然の措置です。
しかし、終わった後に連絡が来て、過去問集に載せて良いか…みたいな連絡が、そういうのを扱っている団体から連絡がきます。
そんな訳で知ることになりました。
学習塾の塾長としては、本当にめちゃくちゃ光栄なひとときでした。
ぜひその僕の本から引用した問題を解いてみたいものです。
「この時の著者の気持ちは…」
という四択問題で間違える…という経験をしてみたい笑
「試験問題を当てる」
よりも、
「試験問題になる」
って凄いんじゃないかなと思っていたので、それが達成できて嬉しかったのでした。