中高生と接していると、驚くことがあります。
それは、親御さんの職業を知らない生徒さんが多いということ。
かなりカルチャーショックなんですよね。
中高生の場合、親御さんの愚痴などを言う場合が多くて、そこで、相手はどんな人なのかを知るために「お父さんって何してる人なの?」と聞くんです。
「うーん、サラリーマン?」
「なんの?」
「分かんない」
とか、
「多分、銀行っぽい感じ?」
「銀行っぽい感じってなんだよ、子ども銀行か?!」
「知らんもーん!」
こういうのがザラにあります。
これはすなわち、親から職業を聞いたことはあるけれど、日常の生活の中で使わないような言葉だから、理解ができていないという状況だということです。
先日も、「ベンチャーキャピタリスト」の方と話をしていたんですが、「VCって普段何やってるんですか?」「基本、お茶飲んで話すのが仕事ですよね」と仰っていて、そしてそれはかなりの確度で事実でしょう。(面接や面談をするしごとということですね)
また、
「お父さん? えー?なんだろ。知らない。興味ない」
というパターンもあります。
そして、そのパターンの場合、親御さんと面談をすると、大抵、子どものことを全く知らない(例えば、部活や、得意な教科、苦手な教科、好きな友達、嫌いな友達、今何にはまっていて、何が嬉しいのかなどを聞いても全く出てこない)ケースが多いです。
つまり、お互い何も知らなくて喧嘩しているという状態。
そりゃ相互理解は無理だわと思うんですが、それでも「忙しいから」とおっしゃる。
しかし言うことを聞けというとは土台無理な話なはず。
「テニスを練習する時間は忙しいからない。けど、試合に勝ちたい。練習には来てないけど、あなたにお金を払ってるんだからどうにかしなさいよ!」
という感じ。
根本的に、自分を動かすことはできても人を動かすことはできません。めちゃくちゃハードルが高い訳です。しかし、それでも動かしたかったら「相手のことを理解する」ことが最初に決まってますよね。
で、逆に、部下や子どもが上司や親というある種の「力」を持った人に理解してもらおう上で重要なのは「愛嬌」です。
愛嬌がないと、長期的にはうまくいかないと思うんですよね。どれだけ能力が高くても、知識や技術があってもね。
いや、正確にいうと、能力や知識、技術があった上で、愛嬌があれば突き抜けることができるということ。
あと、愛嬌があると、2.5万部を断裁することになっても、許してもらえる…かもしれません。
誰か僕に愛嬌をくれ!!!(他人任せ)
——
そういえば、幻冬舎の編集者、箕輪厚介さんの著書「死ぬこと以外かすり傷」が七万部を突破したとのことなので、ご本人に「おめでとうございます!」と言ったら、
「坪田さんだってもう5万部」
と言われました。
そう、発売前重版みたいなものです。
って
やかましいわ!
次会ったらしばかせてもらおうと決めました。
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