全世界で800万部以上がうれた「人生がときめく片づけの魔法」をプロデュースした土井英司さん。彼とは仲良くさせてもらっているのですが、珍しくメッセンジャーが来まして、新しいプロデュース本を読んでみてくれとのことでしたので早速読ませてもらったのがこの本。



俺、年収1億円になりたい!って人生で一度も思ったことないな


というのがタイトルを見た瞬間に思ったことでした。



皆さんはあります?

というか、このタイトルを見た瞬間に、年収を意識して生きたことが一度もないことに気づかされました。


というのも、じゃあ「年収1000万になりたい!」と思ったことも「年収700万になりたい!」「年収500万になりたい!」と思ったこともないなーと考えたからです。

なんでだろ?と考えた時に、年収は仕事をした結果もらえる尺度の一つであり、その数値で自分を評価したことがなかったからです。

それは例えるならば、

走り幅跳びで6メートル以上飛びたい!

背泳ぎの50メートルを1分30秒以内で泳ぎたい!



と思ったことが一度もないのと同じです。(もちろん、思ったことがある人も多々いるでしょうけど)


とはいえ、年収1億円というのがすごい数値なのはわかります。ちなみに平成27年度だと日本に約2万人弱存在するそうです。

資本主義の中において、仕事をするなり資産を運用してお金を稼ぐことは多くの人がしていることですから、上位0.016%ということになりますね。偏差値でいうと85ぐらいでしょうか(もちろん正規分布だった場合です)

ちなみに年収1000万円以上が208万人で、偏差値でいうと67ぐらい。



どうなんですかね、

僕は正直、「高ければ高い方が良い」と思っているわけではないので、やっぱり「年収1億円になりたい!」と思うわけでもないです。

ただ、例えばオリンピックに出場する人ってどんな習慣があるんだろう?

ミリオンセラーを出す人ってどんな習慣があるんだろう?


というのに似てるかもしれません。


とはいえ、オリンピックの日本代表選手団の数は500-600人ですし、ミリオンセラーは年に一回あるかないかという感じなので、年収1億円が上位二万人ということなら、

比較的目指せそうじゃね?


ともいえますよね。


ちなみに、2017年に宝くじで1億円以上を当てた口数は550口のようです。

それを目指すより上位二万人の方が現実味はありますね 笑


偶然宝くじを買って1億円以上を一回得るより、習慣を変えて1億円を毎年得る方が確率としては高くなりそうです。

これは面白い。



さ、こうして自分なりに興味を持ったところで読んでみました。

結論からいうと、

とても面白いなと思ったのが、

企業のナンバー2の視点


で書かれているという点でした。


この手の本のほとんどは、「創業者」や「社長」が書くものですよね。

アクの強い経営者の思考を、編集者がしっかりアクを取って、上澄みだけを載せました!


みたいなのがこの手の年収1億円成功本です。

しかし、これはナンバー2の方なので、いかに上司をサポートしながら自分も這い上がるかという観点で書かれています。

あと、社長目線ではなく、「店長目線」の記述が多々あり、「わかるー!」となります 笑


美容室「EARTH」のナンバー2の方が考える成功習慣本。僕自身がなるほどなーと思える部分もあり、そうじゃない部分もあり、興味深かったです。

例えばなんですけど、

ある年収三億円の成功者は、

「最新モデルのフェラーリを持っている(これまでに7台購入」
「桜に囲まれた十億円の豪邸を持っている」
「目の前に海が広がる三億円の別荘を持っている」

だそうですが、実は、

「110円以上するおにぎりは買わない」
「飛行機はエコノミーのみ」
「新幹線は自由席のみ」
「生卵一個のコストパフォーマンスを15秒も考えている」

だそうです。


いやいやいや、なんだそれ 笑


僕は、車持ってないし、家は賃貸だし、別荘なんかもってのほか 笑

おにぎりの値段気にしたことないし、飛行機はできるだけアップグレードしたいし、新幹線の自由席はきつい 笑

生卵のコストパフォーマンスを15秒も考える奴なんてちょっと頭が良くないんじゃないかと思っちゃうんですけど、

理由を読むと、「なるほどなー」という部分も多々ございました。

というか、ここに掲げられてる「人物像」とは自分が正反対だなと思いつつ、だから、僕みたいな感じなんだなきっとと笑えたんですけど、


ただ、何故それをするのか?

という部分に味噌がございました。


年収を上げたい!という人は参考になるかもしれません。


また、やっぱり個人的にはナンバー2の人が書いてる視点がとても新鮮で面白かったです。