こんにちは!

先日、午前中にある人とお会いする予定だったのですが、約束の時間になってもいらっしゃいませんでした。

正直、それが僕ならよくあること


なんですが、その方は、いわゆる若くして一流国立大学の特任教授で起業家で教育者でという絵に描いたようなエリート(でもエリート然としていなくて物腰も柔らかくて腰も低い方)。

で、こうなると、面白いのが、どう考えてもその方って遅刻とかしなさそうなんですよね。絶対、学校とかも無遅刻無欠席のタイプ(勝手なイメージです)。

お会いするのも三度目なんですが、常に先に着いていらっしゃる。

で、その人に対する信頼の方が自分に対しての時間や約束に対する信頼より圧倒的に高いので、何度も場所や時間をチェックしました。

むしろ、ちょうどの時間に来るようなタイプの方でもないので、もう約束の2分前でソワソワ


するんですよ。


あれ?

僕が間違ってないか?

いや、絶対僕が間違ってるだろう!


って 笑



この心理が個人的にはめちゃくちゃ面白かったんですよ。


まだ今日で3回目なのに自分よりその人の方が絶対しっかりしているはずだとかなり確信してるわけですね。


で、軽いジャブのつもりで、


「おはようございます。本日よろしくお願いします。一階の入り口、入ったところにおります!」

と入れてみる。


これで「僕はここにいますよ」という答えが返ってくるのを期待してるんですが、既読にならないんです。

おかしいなと思ってたら結局、

約束の時間になって「起床」されたそうで、

大焦りでいらっしゃいました。

そこからその方が平謝りですよ。


人生で2回目の遅刻らしいです。

もう一生覚えていると思うと本当に凹んでいらっしゃいましたし、申し訳なさそうでした。

でもその姿もまた爽やかでね、何なんでしょうね。

でもその謝られる姿を見てね、

こんな優越感は味わったことがない



と思いましたね。

ええ 笑


だってね、

完全にその方は学級委員長に全員に投票されてなるタイプですわ。


先生からの信頼も厚く。


ニュータイプ出木杉くん



みたいな方ですよ。


その人が、僕に遅刻して謝って頭下げている。

遅刻してくれてありがとう。


と思いますよね、普通に。


つまりね、何が言いたいかという、

「遅刻してくれてありがとう」って思わせるってすごいなと。


生き方やそれに伴うイメージってとても大事だし、ミスした時に誠心誠意謝罪するって大事だなと思いました。

いや、僕がちょっとおかしな人だからこういう気持ちになったのかもしれませんが、上記がないと僕も「ありがとう」とは思わないですからね。

いやー、もうちょっと僕も遅刻しないように頑張ろうと思います。(と思ったその日に大事な会議に遅刻してしまいました。申し訳ありません。しかも始まってるかなと思ったら僕が行くまで待ってくださっていました……。アウチ。)


ただ、一つだけ言えるのは、よく大人の方々に、


「お前な、そんなに遅刻してたら、社会に出たら通用しないからな!」


と言われていましたが、


「意外と通用してます。先生」


と思ったり思わなかったり。


ていうか、遅刻にこれだけ厳しいのって日本の文化だと思うんですよね。

海外だと電車でも普通に遅れるし。それに対して謝らないし。



そういえば昔学校の先生に遅刻を咎められた時に「いや、僕無理なんす。僕なりに時間内にこようと思ってるんですけど、なんか難しいんですよね」

といったら、

「じゃあさ、時間までに来たら10万やると言われたらどうする?」

「まぁ、確実に行きますよね」

「ほら、結局お前が怠惰なだけだろう!」


と言われたので、

「いや、遅刻しないことに10万の価値があるかないかじゃないですかね」



と答えたら物凄く嫌われました。


そこから色々と事あるごとに先生が厳しくなったので、「人に嫌われることは言わないでおこう」と学びました。


でも、正直ね、授業を時間通りに行けば10万円の価値があるなら、僕もバカじゃないので行きますよね。

で、ここでの重要なポイントは、これは「やたらと遅刻に厳しい世の中に問いたいのは、本当にオンタイムであることってそんなに価値があるのでしょうか?めということですね。

雇い主もやたらと遅刻にうるさかったりするから、残業代とかもうるさく言われるようになるんじゃない?っていうね。

そりゃ、始まる時間をガタガタ言われたら、じゃあ終わる時間もガタガタいうでしょうよ。

時間なんかどうでもよくて、中身でどれだけの価値を提供できるかでしょ?


少なくとも、僕がこれだけ遅刻するのにある程度いろんな会議などに必要としていただけるのは、ただ参加するのではなく、生産的なものとなるために積極的に参加するし、発言もそれなりに芯を食ったことを言うからなんじゃないかと。

オンタイムで到着するかどうかが重要ではないからです。


僕はあまり人に細かいことを言わないんですが、それは他人に細かいことを言われるの嫌だし、そこが本質じゃないことを言ってもしゃーないからです。


なので、そういう意味では、

「遅刻」という単語があること自体が、問題だと思うので、

例えばなんですけど、逆に時間通りに来ることを「恋刻」(れんこく)とかにしたらどうですかね。

あの人めっちゃ恋刻だよねって。

基本は時間通りに始まらないのが当たり前。

そのかわり、なにか上手いこといって時間通りや時間の前に始まったら「今日はめっちゃ恋刻やん」みたいな。









まぁ、流行るわけないんですけども。








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