そういえば、多くの受験生や親御さんから頂く質問のトップ10に入るもので「睡眠時間」がございます。


受験で最適な睡眠時間は?というものなんですが、

この質問って「諸説」あるんですよね。


昔は「四当五落」(よんとうごらく)なんて言われていて、4時間睡眠以内だと合格するけど、5時間以上寝ていたら受験で失敗するというような格言がございました。


つまり、睡眠時間を削ってでも勉強しなさいよという言葉で「受験戦争」の過酷さを示すものでした。


多分、このせいで「睡眠時間」に関する質問をたくさん受けるわけです。



でも、最近だと、科学的に6時間は必要だとかなんとか言われていたり、


睡眠のゴールデンタイムが午後10時から午前2時までだから、その4時間を入れないといけないとかなんとか、色んな「それっぽい」情報が山ほど出回っていて、


その真偽を知りたいし、効率的に長丁場を勝ち抜きたいからこそ、「睡眠時間」を気にするわけですよね。



でも、冷静に考えて見てください。



何かのプロジェクト(それが国を巻き込むようなものでもいいし、夕飯を作るとかの日常的なものでもいいし、新規事業とか、1日の営業とかでもなんでも良いですが)をやる時って、それを達成するのが目標ですよね。



休憩時間をどれだけ取るか



なんて考えます?




いや、例えば受験校が求めている学力や、その水準が100だとしたら、そこに到達するためには自分はいま60で、二次関数が弱いとなったら、そこを徹底的にうめるわけですよね。


売上1億円を達成しようという目標で、今6000万円だったら、あと4000万円をどうにか達成しようとしますよね?


そのために人を雇って営業活動を活性化させる必要があるかもしれない、新製品を出す必要があるかもしれない、販促のためのサンプルを作らないといけないかもしれない。従業員のホスピタリティをアップさせる必要があるかもしれない。



睡眠時間をどうするかなんて、二の次三の次ですよね。



何かのプロジェクトを達成するために、休憩時間をベースに考えて行動するなんて、そんな人、「達成するわけないじゃん」と思うんです。



いや、もちろんね、長期的なプロジェクトだと、体が資本ですからね、あと成長期ですしね、心配なのは分かりますよ。


でも、そこが目的ならめっちゃ眠れば良いんですよ。



ただ、「受験」に限らずね、仕事だろうが何だろうが、「睡眠時間」や「休憩」を「ベース」に時間配分をする人と、



プロジェクトの成果を上げることをベースに時間配分する人が競争したら、そりゃ後者が勝ちますよねって話です。



もちろん、ゆっくり長く、じっくりやっていく「亀さんタイプなんです」という人は、それでも良いし、それで長期的にはそちらの方が成功するのかもしれません、


でも、「睡眠時間はどうすれば?」と聞く方は、基本そういうタイプじゃなくて、短期間で効率良く成果を出すために聞いていらっしゃるケースがほとんど。


なら、目標を達成するための行動をし、その進捗が充分でないなら学習し、今日一日でやるべきことをやり終えたら寝る。



それを繰り返すと、目標を達成するのでは?と思う次第です。



やるべきことをやってれば、10時間でも20時間でも眠れば良いし、やってないなら徹夜してでもやる。


なんじゃないのかなと。




なので、「睡眠時間はどれぐらいが?」という質問は、その目的を考えると圧倒的にナンセンスなんじゃないかなと思うのです。


あなたはどう考えますか?