自分にとっての成功体験は、後世にとっての成功体験にはなりえず、

 

常に変化をすることで、成功し続けることができるんだなと最近つくづく思います。

 

あと、ツイッターでも書いたのですが、

 

「アイデア自体に価値はなく、それを形にすることに大きな価値がある。なぜなら、アイデアを形にする段階でクリアしないといけない壁がたくさんあって、そこでみんな結局やらなくなる。「よし、今日から勉強しよう」というのですら、アイデア。アイデアを実行した人が成功する。とてもシンプル。」

 

「でも、多くの人は「俺、すげーこと思い付いた!天才!」となる。現実は、「それを思い付いた人は、五億人ぐらいいる」ってこと。 思い付くだけなのは凡人以外の何者でもない。それを形にすることで「天才」になるんだよなー。」

 

です。

 

 

で、その天才とは何かってことで、先日の「近畿大学のオープンキャンパス」での一連の経験を思い出しました。

 

近畿大学の創業家のお一人である世耕石弘さんは、大学業界の超有名人。

今、近畿大学が日本一勢いのある大学であることは、誰も否定できないと思うんですが、

この流れを作っている立役者です。

 

で、やっぱりそういう人って本当に面白い!

 

思考も面白いし、喋りも面白い。人柄としてもざっくばらんで最高。

 

世耕さんとは、昨年のオープンキャンパス後にも食事に行かせていただき、いろんなお話を聞かせていただいたのですが、今年もグランフロントの近畿大学水産研究所でお食事をご一緒させていただきました。

 

近畿大学水産研究所は、「飲食店」です。

関西の人には有名なんでしょうけれども、大学が経営している飲食店。

「近畿大学卒」の養殖のお魚たちを食することができるお店。

大学が飲食店を経営する・・・・・・これまでの日本の大学にはなかなか考えられなかったことだと思います。

 

それがまた美味しいから、めちゃくちゃ人気なんですよ。

開店して四年経っているのに、まだ行列が出来てましたからね。

 

恐るべしです。

 

 

で、改めて考えさせられたのが、「大学の序列問題」。

 

東大・京大・阪大などの国公立大学を頂点とした、

 

「国公立が偉い」(そして受験的に言うと、教科数が多いから難しいというような謎の論理。そんなもん、10種目競技と100メートル走と金メダリストのどっちが偉い?と言ってるみたいなもんで、浅く広くになるか、狭く深くになるかだけやろ、アホかと思うのですが、世の中的な認識はそのようですからまぁ仕方ない)という「お上信仰」。

 

早慶上智・関関同立。

 

中部地方で言えば、「南山」。九州で言えば「西南学院」を頂点とした私立大学の序列。

 

これらは、もはや「伝統」とかしていて、多分、大学の中身をどれだけ向上させても覆すことが不可能なんじゃないかと言えるものです。

 

そこに輪をかけて、「少子高齢化」の波が訪れています。

 

各大学ともに生き残りをかけて必死。

 

 

「にもかかわらず」ですよ。

 

 

現実的に、大学は国からの補助金をたくさんもらっているにもかかわらず、自治権がとても強く、特に「教授会」の意向がとても強い。

 

で、「教授」たちは、ある種の既得権益の塊ですからね。

 

 

待ったなし!

 

 

なんて言って、わかってるのかわかってないのか、総論賛成各論反対みたいになって、

改革なんて遅々として進まない。

 

それがほとんどの大学の「現実」でしょう。(もちろん、そうじゃない「教授」がたくさんいるのも知っていますが、過半数がそうではないから進まないんですよね)

 

 

というかね、「経営」と「教育現場」って馴染まないんですよね。

 

で、片方の立場からは、もう片方が分からないので、お互いに罵り合うことになりがち。

 

教育現場が好きな人って「経営」のことがわからないし、分かったとしても好きじゃない。

(ちなみに、僕もそう。正直、「塾経営」には微塵も興味がわかないです。ガンガン広げていくぜー!なんてモチベーションが1ミリもわかないという。。。。むしろここに最近困っているのです)

 

逆に、経営者からしてみたら、その「態度」が多分腹たつんですよね(笑)

 

お前らな、好きなことやってるだけで飯が食えると思うな!いや、今食えててもな!変化しなかったら食えなくなるんだよ!

 

みたいなね。

 

 

「親と子ども」的な関係性が生じる気がします。

 

 

話が逸れました。

 

 

で、僕が知る中でこの近畿大学はとても「異色」の大学でして、この両方を弁証法的に進化させて行っている大学なんですね。

 

 

まぁ、ざっくり言えば「めちゃすごい大学」ということです。

 

 

 

これが正門(?)ですね。

 

この右下の青いのは何かというと、「ゲストシール」の貼り場所。

 

オープンキャンパスに来た人たちに渡すゲストシールを大学外でペタペタ貼らないように、

マグロの形をしたボードを出口において、そこに貼ってもらうようにしているわけです。

 

「マグロの形」というのが重要であって、とてもアフォーダンス的。

 

普通にね、「ゴミは捨てないでください。ここにシールを貼ってください」と書いただけのボードを置いたら、こんな風にはならないです。
 
むしろ、みんなでマグロをかたどってね!とお茶目にすると、
 
そこで子どもたちはクリエイティビティーを発揮するわけです。
 
マグロの形にしない(笑)
 
 
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国際学部のPRポスターも「大学」としてはありえないというか、

まぁ、いわゆる大学関係者からはクソミソに言われることが十分想定されるポスターです。

なかなか「面白い」ので、ぜひ自分の目で確かめてみてください。

 

そしてそれを作ってる人がこの世耕さん(^^)

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近畿大学が最近作った「アカデミーシアター」もまた、とても革新的。

 

まず、アプリで予約したり入退室を管理する「女性専用自習室」などを完備。

 

とにかく、いちいち全部が「おしゃれ」なんですよね。

 

 

これもアフォーダンス的。

 

 

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要するに「このアカデミーシアター(図書館)」だって、いわゆる「図書館学」なんかの先生からしてみたら、

「ふざけんな、こんなものは図書館じゃない!」と憤死してしまうようなもの。

 

別棟にちゃんとしたいわゆる学問的な分類上の、数百万冊を持つ「図書館」はあるんです。

 

でも、「そんなん、誰も使わないよね」ってことで、

 

みんなが使いたくなるおしゃれな図書館を作ったそうです。

 

一つのテーマの中に、新書や専門書、漫画などを配置。

 

 

あと、「採光」なども工夫しているそうですが、図書館の人たちにしてみると、

「本に光をあてるな!!!」となるそうです(笑)

 

 

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UHA味覚糖さんとのコラボスペース。

 

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一つ一つの部屋が「蜂の巣」みたいになっていて、若干迷路っぽくなってるんですよね。
それも「あえて」だそう。
 
一度入ったら出にくくする・・・・・・みたいな。
 
とにかく、自分の部屋にいるぐらいなら、光熱費もかからないんだからここにいて
自分が興味が出るものを見つけて欲しい、そんな構造になっているそうです。

 

 

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とても革新的な大学であることは明白なので、十年後とかが本当に楽しみです。

 

他にも書きたいことは山ほどあるのですが、文字数の問題でこれぐらいにしておきます。

 

百聞は一見に如かず。みなさん、一度、オープンキャンパスに行ってみてください。

 

とても「衝撃」を受けると思いますよ。

 

 

ちなみに、僕の講演会は2日間で3000人の方が来てくださったそうです。

 

ありがとうございました。

 

 

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