おはようございます!

2日前にニューヨーク出張から戻ってきて絶賛時差ぼけ中の坪田です。

ニューヨークでは多くの方々にお世話になりました。ありがとうございます!

 

なぜニューヨークに行ったかといいますと、年末に「坪田塾 ニューヨーク校」を出すためです。

その前の市場調査とか、情報収集のためですね。


なんでニューヨーク?

かというと、

 

なんかテンションあがるからです!(笑)

 


実をいうと、一番はそこ。

 


有名な話でこういうのがあります。

 

あるスペインの漁師が、朝ちょっと漁に出てそれなりに魚が取れたので、家に帰り、
ワインを飲んでギターを弾いて歌いながら、その後奥さんや子供と一緒にシエスタ(お昼寝)をしていると、ハーバードのMBAを持っている経営コンサルタントが近づいてきます。

「あなたは、もっと働いた方がいい。もったいない。いい腕も持っているのに、なんでサボっているんだ」

そこで漁師は聞きます。

「もっと働いたらどうなるの?」

「そしたら、もっと魚が取れる。そしたら、それを売ってということを繰り返せば、船を二つ持ち、人を雇うことができる」

「二つにして、人を雇ったらどうなるの?」

さらに漁師は聞きました。

すると敏腕コンサルタントはこう言います。

「さらに漁獲量が増える。そしてめちゃくちゃ儲かるから、それを繰り返して、船団を作ればいい」

「船団を作ってどうするの?」

「そしたら、海外との貿易もできる。どんどんM&Aをしていって、ニューヨークの高層ビルにオフィスを構えたらいい。そして事業を拡大するんだ」

「へー、事業を拡大してどうするの?」

コンサルタントは答えます。

「上場して、創業者利益をたんまりと得るんだ」

「そしたらどうするの?」


漁師が不思議そうに聞くと、自信満々にコンサルタントは答えました。

「そしたら、田舎にでも引っ越して引退して朝ちょっとだけ自分たち家族が必要なだけの魚を取り、昼にはかえってシエスタをして、夕方にはワインとハムを食べてギターを弾いて悠々自適の生活をすればいい」

 


こんな笑い話です。

もうすでにやっとるやないかい!

という話なのですが、僕は初めてこの話を聞いたときに、「一所懸命働く」ってなんなんだろうなー?と思わされました。

 

一方で、僕の中では、「悠々自適に生活する」というのが全然ピンと来ないのです。


ワインを飲んでギターを弾いて、お昼寝をする。


そんな生活は1か月で飽きます(笑)


かといって、ガンガン事業を拡大して、ニューヨークの高層ビルにオフィスを構えたいか?と言われたら、それもノーなのです。


上場したいか? それもノーです。

 

いろいろ考えての結論は、結局、「上場」とか「金持ち」とか「オフィス」とかの「結果」に対するモチベーションがあまりにもないんですね。


僕は多分、その過程で仲間と頭を使ってあーでもないこーでもないと言いながら試行錯誤して、失敗を重ねていく、その中で、学ばないといけないことがいっぱい出てくるからそれを学び、

そして成長していく。


それが好きなのです。


よって、逆に言えば、「成功しそうなこと」とか「当たり前のルート」に興味がない。


もう一通りルーティン化して、「ああ、こういうことをやれば、こういう問題が出てきて、こうすればいいんでしょ?」というようなことは著しくモチベーションが下がる。

あと、同業者同士の競争みたいなのにもホント興味がない。

(なので、正直、僕は塾業界の人との付き合いがほとんどないし、その情報も知りません)


要は、僕は、


「やったことがないことを経験する」こと、「何かをチャレンジして、その中で学ぶこと」がとても好きで、それを「気の合う仲間(それが塾生であるし、社員さんであるし、家族)」とやりたいんですね。


で、僕の定義する「教育」は「共育」であって、いわば先輩がそういう背中を見せて「あこがれ」を抱いてもらうことだと思っています。

 


なので、僕は「ビリギャル」を出版してある意味で世間に認知されて以降も、教室を広げることをしませんでした。

(実際ネットで圧倒的に話題になったのが2013年の5月。そして、2013年12月27日に本が出て、1か月ちょっとで10万部を超えベストセラーとなり、情熱大陸に出演したのも2014年の9月とかです)

東京に本郷3丁目校を出してのが2016年の12月。3年間全く動いていなかったということになります。(名古屋の2校舎のみでした)

ちなみに、映画ビリギャルが2015年の5月ですから、普通に「教室を拡大しよう」「事業を拡大しよう」と思っていたら、その時点で出しますよね。

そして、2冊目の本も65社以上のオファーがあったにもかかわらず、2016年の9月まで出しておりません。


なぜか?

「2冊目の本を出しても、要は、同じような経験が得られるだけじゃないか」と思っていたし、「3校舎目を開いてもマネジメントが面倒になるだけじゃん」と思っていたからです。

 

その代り、たくさん「講演」をしました。

これは僕にとっては「新しい経験」だったし、何より全国の読者のみなさんの声を直接聞いてみたかったからです。


そこで、秋田と山形以外のすべての都道府県に行かせていただき、のべ13万人以上の方が来てくださいました。


僕がしゃべることを一所懸命メモしてくださったり、爆笑してくださったり、泣いてくださったり。

そしてたくさんの質問を受けました。


ある時、なかなかの田舎に2000人が集まりました。
でも、田舎なので「道路」はその2000人を短期間に輸送するようにはできていなくて(笑)
講演後に大渋滞が起こりました。

その時に、タクシーの運転手さんが、

「いやー、あなた大人気だね。この村がこんなことになったのは初めてだよ」と仰るのです。


そこで僕は、改めて現状を考えました。


なんで僕みたいな田舎の塾の先生がここまでフィーチャーされてるのだろうかと。
(そもそも、僕は有名になりたいなんて思っていませんでした。死後に世界史の教科書にのりたいとは思っていましたが生きている間は有名になりたくなかった。)

みなさんは「坪田信貴」にあいたいんじゃなくて、


「自分の可能性を見出してくれて、信じてくれて、一緒に伴走してくれる人に会いたい」

と考え、その象徴として僕を見てくれていて、講演会に行きたいと思ってくれてるんじゃないかな?


と結論付けました。

 


僕かどうかは多分どうでもいいんです。

 

そこで、僕はもともと「プロデュース業」が好きなんです。


塾だってそう。


子どもたちがグングン成長していく姿を見るのが好き。これは完全にプロデュース業です。

 

学問が好きとか教育が~とかより、ぶっちゃけ「人が化ける」きっかけというか触媒になれるのが好きなんです。
(いや、ホント申し訳ないですが、学問とか教育とか受験は手段にすぎません。)

 

 

で、考えました。

 

ああ、んじゃ、僕の仕事はきっと僕と同じように考えてくれて、同じような志で、「可能性を見出し、自主性をはぐくみ、最大限に才能を引き出して一緒にチャレンジを伴走する人」を

たくさん作ることジャン!!!!


と。

 


ハッキリ言ってね、


「人を雇用する」のって面倒くさいですよ。

そもそも採用にお金かかるし、一から研修しないといけないし、それこそ「事件」を起こすようなパーソナリティの人が紛れているかもしれない、さらに固定費も増える。


別に、普通に本を書いて講演をして、今ある塾を気の合う仲間たちと運営して、教え子を輩出して、彼らとごはんに行ったり相談にのったり、

そういうので「十分」なのに、


え?校舎を増やすの?人を雇用するの?生徒を集めるの?

え?面倒くさくない?


という気持ちが「山ほど」ある。

 

で、そこで「フランチャイズ」をやったら僕は終わりだと思っています。
(もちろん、自前で講師を雇って教育し、彼らに「のれん分け」をするなら話は別ですが)


そこは、いろんな考え方もあると思うのですが、僕には譲れない一線です。

 

 

なので、校舎をさらに作るということに対してはものすごい抵抗があったのですが、そうか、そういう先生をたくさん作るってことが僕の使命なのかもしれない、
そして、少しでも世の中の多くの子どもたちに「自信」を持ってもらうことができるようにするためにも、校舎を自前で増やしていくこともしていかないといけないと考えました。

そう。


「先生の育成」「講師の育成」をたくさんすることが社会貢献だなと。


で、一番講師候補を集めやすそうなのが「東京」だなってことで、東京の本郷三丁目校を開校しました。

するとあっという間に何年待ちという状況にさせていただきました。


大阪校はなかなか物件が良いなと思うものがないのと、「採用」が追い付かないのが現状です。
(基本的にうちは正社員での採用ですので、100人応募があって1人採用するかどうかという感じです)

人がいないと校舎は作れませんからね。


というわけで、絶賛、講師として「可能性を見出し、自主性をはぐくみ、最大限に才能を引き出して一緒にチャレンジを伴走する人」」募集中です。

中学生指導の講師、もしくは高校生指導の講師です。

 


ま、そういう流れなんですが、


じゃあ、なんでニューヨーク?


ってことなんですけども、


いや、そもそもね、


「可能性を見出し、自主性をはぐくみ、最大限に才能を引き出して一緒にチャレンジを伴走する人」を育成することが僕の社会貢献だとしたときに、


それって別に「日本だけじゃないんじゃない?」と思ったのです。

 

で、僕の飽き性なところとあいまりまして、「本当は校舎展開なんか面倒くさいからしたくない」「人が増えるの?え?面倒じゃね?」「また同じルーティンをするってことでしょう?」という
僕の「3大面倒くさい」を解消したうえで、社会貢献としての校舎展開が可能になるのが、この「ニューヨーク校」なのです。

だって、普通に「海外での校舎展開」は初めてなので、学ぶことたくさんありそうじゃないですか。


で、ちゃんと当初の目標である「可能性を見出し、自主性をはぐくみ、最大限に才能を引き出して一緒にチャレンジを伴走する人」を増やすことにもなる。


そんなわけでニューヨーク校です。

 


次回は、ニューヨーク出張で学んだこと、そして今後の展開について書いてみようと思います。

 

 

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下記は直近のメディア出演情報です。

悩み相談系が多いです(^^)
よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 


【メディア出演情報】

4月17日(月)

7:45-「TOYOTA HYPER CHARGER」(ZIP-FM)

13:55-「ゴゴスマ」(TBS系)

17:00-「ニュースシブ5時」(NHK総合)

悩み渋護寺「大学生の息子がゲームざんまい」

4月18日(火)

15:30-「上泉雄一のええなぁ!」(MBSラジオ)

17:00-「ニュースシブ5時」(NHK総合)

悩み渋護寺「妻の実家に行きたくない」

4月19日(水)

17:00-「ニュースシブ5時」(NHK総合)

悩み渋護寺「80歳を超えた親が動かない」

4月20日(木)

17:00-「ニュースシブ5時」(NHK総合)

悩み渋護寺「若作りと言われてショック」