2月1日は、僕の起業10周年記念日でした。
社員さんたちに、僕なりのお礼の気持ちを表明し、この10年のMVPを表彰しました。
それこそアパートの1室からはじめて今があるのでいろいろ感慨深いです。
中小企業の10年生存率は、4%とも5%とも6%とも言われますが、
毎年20万社近くが登記され、それ以上の数が廃業しています。
そう考えたときに、今もこうして「ありがとうございます」というブログの記事を書けていることが奇跡的なことだなと感慨深いです。本当に皆さんのご支援のおかげです。ありがとうございます。
とんでもない赤字と負債にまみれた会社を購入し短期間で奇跡的に再生したこともあれば、思った以上に反発があって赤字のまま解散した会社もあるし、事業としてはうまくいったので売却したものもあります。また、他社の社外役員などを経験させていただいたり、公益法人の理事長に就任したり、上場企業とジョイントベンチャーを作ったり、書いた本がミリオンセラーになったり、映画化してヒットしたり、それがアジアにも広がったりなど、トータルでこの10年を振り返ると、「ホント、いろいろあったなぁ」です(笑) 自叙伝を書いたら、こんなに嘘くさい話もなかなかないなと思えるほどさまざまな経験をさせていただきました。(とはいえ、僕の夢は将来、孫やひ孫に昔の話をしたら、「んなわけあるか!」と虚言癖があると認定されることですので、今のところ順風満帆です。「あの、有村さんっていう名女優知ってるか? あの人はおじいちゃんの書いた本の主演女優だったんだぞ」とかいって、「おじいちゃんはとうとうボケた」とか言われたい)
とはいえ、ビジネスに関しては、「私、失敗しないので」なんて言えるわけもなく、実際、10実行したうちうまくいくのは3ぐらいでしょう。
いろんな事業を考え、立ち上げ、実践し、想定していたのとは全く違うことが起こり、撤退する。ビジネスにはある意味つきもののルーティンです。
最初は凹んでいましたが、何度も経験すると、「そういうもん」と思えるようにもなってきました。それで迷惑をかける方もいるわけですが、その分、それを糧にして他の事業で多くの人に貢献し、恩送りや恩返しをしようと考えられるようになりました。
特に、「さまざまな」経験をしてきて、今もしているからこそ、それを大人になった教え子たちに還元できていると思います。
僕の中では、「先生」は、学生のときはいろいろ教えてもらってすごいと思っていたし、恩師だけど、じゃあ大人になってそんなに交流するかというと、特になく、「たまにお会いして、昔の思い出を語りながら、感謝するみたいな存在」じゃ嫌なんです。むしろ、「先生」の方が圧倒的に活躍していて、社会に出てからこそそのすごさが分かって、むしろ「あの人に相談したら、なんかもっと前に進む気がする。あの人みたいになりたい」という存在でいたい。
今そうなれているかはわかりませんが、少なくともそういう姿になろうとチャレンジをしていくことが、本当の意味で「教育」だと思っています。
もちろん、うちの塾の先生たちにも、そういう気概をもって日々を過ごしてもらいたいと思っているのです。
(少なくとも、僕が親ならそういう塾に子どもを入れたいですし)
で、僕の中では、今からの仕事は、「優秀な先生たちをプロデュース」することだと思っています。
そういう背景があります。
で、
「ビリギャル式 英文法」(中野正樹著)
と
「ビリギャル式 日本史」(岩田大著)
がそれぞれ重版になりました。
それぞれ初版1万部という「学参」としてはかなり大きい部数だったのですが、英文法の方はもう4刷とかですかね? そして、日本史も重版がかかり(というか、英語に比べて日本史を受験する人なんて5分の1とかなんで、すごいことです)、かなり売れております。
ありがとうございます。
あと、この十周年話をフェイスブックで書いたら、関東の個別指導学習塾スイングの藤野先生から、その日のうちにお花が届きました。ありがたい。(あ、これを読んで僕も贈ろうと思ってくださる奇特な方がもしいらっしゃいましたらお気持ちだけで十分です。置くところないです(笑))
いや、僕ね、結構長く塾業界にいますが、ほとんど横のつながりがなかったんですよね。ほぼゼロと言っても過言ではない。(ビリギャル以前に、塾関係の方と食事に行ったのって1回しかないです)。社員さんや塾生、卒塾生としかつるんでいなかったなというのがよく分かるのですが、最近、数名の方と仲良くさせていただいております(そう思っているだけかもしれませんが(笑)) これも、本を出して、共感してくださる方がいたからなのかなとうれしく思います。こういうご縁は大事にしなきゃですね。
![image](https://stat.ameba.jp/user_images/20170202/11/tsubota-nobutaka/35/51/j/o0480036013859246836.jpg?caw=800)
塾生たちは、いよいよ私立大学入試も佳境ですね。
よく、「どうやったら自分のすべての力が出せますか?」と聞かれます。
すごく簡単です。
「あなたの今も、試験での自分も、全部あなたの100%ですよ」って。
なので、「試験場でのあなた自身が、100%の自分なので、結果的にすべて自分の実力通りになります」といいます。
もちろん、多くの人は、
「緊張するから、緊張しないようにしたい」とか、「自分が本当はわかる問題なのに、あせってできなくなってしまうからそれがないようにしたい」とか、そういう意味で聞いているのでしょうが、
そういうのも含めて、「100%のあなた」なんですよね。
なので、はっきり言ったら、もうこの時期まで来たら、「急に緊張しない自分になる」っていうのは、一日で身長を10㎝伸ばそうとしているみたいなものです。
緊張することも織り込み済みで、どう対処していくかが大切です。
ちなみに、1分で緊張を解く方法があります。
1分間息を止めることです。
これ、冗談抜きで効果的なので試してみてください。
呼吸を止めると苦しいですよね?ほかのことを考える余裕がなくなるんです。
扁桃体の反応が、「呼吸」に集中します。
なので、もはや試験がどうとかより、「息させろ!」となるのです。
もちろん、そのあとぜーぜーなりますが、
なんか、「試験なんて呼吸の大切さに比べたら大したことないな」とわかったら、意外と冷静になれます。
そして困ったら呼吸に集中してみましょう。