2015年もいよいよ残す所24時間を切りましたね。

僕の中では、大晦日もお正月も誕生日も、人生の中の1日という意味ではそんなに

違いはないので、「大晦日」だからなんなんだとは思います。


とはいえ、日頃あまり反省という反省をしない性分の僕としましては、

たまに振り返って、自分の生き方がこれでいいのか、進み具合はどうなんだということを考えるにはちょうどいいのがこの大晦日だし、次の一年をどう過ごすかを考えるのにちょうどいいのがお正月。

そして何より、普段会わない親類にご挨拶してよろしくお伝えするのがこの時期ですよね。


というわけで、

2015年を振り返ってみようと思います。

2014年の年末から2015年の年始にかけて、

実は「映画ビリギャル」のプロジェクトが徐々に本格的になってきていました。

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年末に、スタッフさんたちが塾にたくさんいらっしゃいまして、

見学をして、いろんな備品の配置だとか、どんな学習スタイルなのかなどいろんなご質問をくださいました。


そして、A4で何枚分でしょうか。数日後に、鬼のように質問のワードファイルが届きまして(笑)

中野先生や岩田先生に丸投げしたのを覚えております(笑)






こんな感じで85個質問が来ておりました。


そう。陰では色々大変あったのです。

優雅に泳いでいるように見えてね、足はめっちゃ漕いでます、みたいな。

主に、中野先生や岩田先生たちがね。(なので、映画の最後のエンドロールに名前を載せてもらうようにお願いしました)


年明けてすぐ、1月7日には「新風賞」の授賞式がございました。

ちなみに2015年の新風賞は「火花」だそうです。おめでとうございます。

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この式典では、角川会長もいらっしゃいまして、相変わらず優しいお言葉をかけていただきました。

個人的には、KADOKAWAさんからの受賞が38年ぶりとかだったらしく、横溝正史さんの「犬神家の一族」以来だったというのが、なんとも誇らしいやら僭越やらです。


2月にはNHKの「助けて!きわめびと」のロケがございました。

新潟まで行きましてね、ホテルに2泊ぐらいしたような。。。。

そして一泊目でいきなり食中毒になりまして死にかけましてね。

なんとか気合いで次の日のロケを頑張りました。

長岡駅前のお蕎麦がめちゃくちゃ美味しかったです。


何よりもね、個人的にはこういうテレビのロケとか撮影って、素敵なスタッフさんたちとの出会いがたくさんあるから嬉しいんですよねほんと。


で、この辺りでいろんなビジネスのお話が急激に来始めます。

簡単に言うと、「楽して儲けませんか?」みたいな(笑)

「そんなのもあるんや!」と感心したほどです。ええ。

世の中にはいろんなことをされている方がいらっしゃるんだなと勉強になりました(なってます)。

全部お断りしました。

なんというか、そういうのってちゃんと繋がりがある人とじゃないと怖いですからね。


4月ごろになると、映画ビリギャルの宣伝が佳境に入ります。

いろんなメディアに出させていただきました。

結局、これも人との出会いが一番の財産でしたね。


映画の完成試写会で、有村架純ちゃんとトークショーをさせていただいたときには、
「試写会+坪田信貴トークショー」の触れ込みで、有村架純ちゃんの登場はサプライズだったのですが、200組400名様の定員に対して2000組の応募があったとかでした。

映画が終わった後、僕がでて行くと、


「キャー!!」みたいな、ものすごい歓声で、めちゃくちゃ嬉しかったのですが、


僕が、

「今日はサプライズゲストがいらっしゃってます!有村架純ちゃんです!」

と言った瞬間の、

ギャーーーーーーーー!



という地響きのような声と、拍手が忘れられません。


ああ、本物のスターってこれなんやなと(笑)


で、



「いやー、百パーセント僕への声援ありがとうございます」


と言った瞬間に、会場がめっちゃウケました。


なんか、「おいしい」と思った僕は、いったい何を目指しているのでしょうか。


で、トークショーをしばらくやった後に、


フォトセッションに入りまして、

僕と架純ちゃんで舞台の中央で写真を撮ってもらったんですが、

「あー、もっと近づいてください」

「握手してください」


と言われた瞬間に、


えーーーーーーっ!


というブーイングが起きました。


思わず、


「いやいや、あなたたち、坪田信貴トークショーに来てるはずですからね!!!!!
ブーイングとか意味わからん!笑」


といったら、会場がめっちゃうけたのが美味しかったです(笑)



おかげさまで、映画は大ヒットを記録。220万人以上の方々に来ていただきました。

本もミリオンセラーを突破しました。


2015年はそういう意味ですと、僕にとっては記録的な年なのかもしれません。


全国から講演依頼をいただきまして、山形県と秋田県以外は呼んでいただきました。

お客様もどこのホールでも満員の状態でした。400名ほどのホールから2000名以上の大中さまざまな場所でお話をさせていただきました。講演にきてくださった方々も今年1年でのべ10万人を超えたようです。とても残念なのは、多くのご依頼に応えられなかったことです。

北は北海道、南は沖縄まで行かせていただきまして、いろんな自治体でさまざまな方々が暮らしていらっしゃって、同じような悩みを抱えていらっしゃることや、教育に対していろんな思いを持っていらっしゃるということを直接自分で足を運び、自分の目と耳で体感できたこと、これはとても大きい経験でした。

あと、全国の教職員の方々、塾の先生方とも交流が持てて、素晴らしい方々が多いことに気づけたのも収穫でした。もうちょっと落ち着いたら、勉強会とかできたらと本当に思っています。

ちょっとミーハーですけど、USJ(ユニバーサルスタジオジャパン)の社員研修をさせていただいたのはテンション上がりましたね(笑) USJの敷地内にタダで入れるという経験ってなかなかできないですよね(笑)


7月にはミリオンセラーパーティーを東京のシャングリラホテルで開かせていただきました。

2015年の後半で一番大きかったのは、


カドカワ株式会社代表取締役社長であり、株式会社ドワンゴ代表取締役会長の川上量生さんとの出会いですね。

初めてお話をさせていただいたときに、

「すごいな」と思いました。


僕は、いわゆる教育のお仕事をさせていただいてもう何年も「教育論」について考えてきたし、
正直、本を読んだり、教えを請うたりも含めて、自信持って「これ以上勉強することは難しいんじゃないか」というレベルでずっとやってきたつもりです。

もちろん、僕より賢い人や経験豊富な人なんて世の中には五万といると思うので、
自分が日本一の教師だなんて微塵も思っていませんが、同じ期間内で世界一教育に関しての勉強量をしたと言えるぐらい努力したつもりです。(逆にそれ以外はほとんど興味がないため、野菜のこととか言われても全然わからない)

川上さんは多分、これまでの本業がそれじゃないので、絶対そこまでやってないはずなんですよね。
多分ここ1年ぐらい真剣に向き合ってますという状態なんだと思うんです。

でも、到達している思考や多面性が教育に関しては同水準にありました。

多分、あらゆることの本質的なことを考えてこられているので、「当然」なんでしょうけど、
それでもやっぱりすごいなと心からの敬意を表しています。


だいたい、世の中に、

学校を作りたい


って人は五万といます。


でも、実際に作った人なんてほとんどいません。ほとんどの人が口ではそう言っていても、その行動は取らない。


しかし、彼は速攻で作った(笑)


しかも、僕としては、かなり理想的な学校だし、これからどんどんバージョンアップする可能性も秘めている。


あとは、それがどう普及するか、そこはまた別の問題です。

なので、僕は川上量生に男として惚れて、自分が培ってきたノウハウの部分で全力でサポートしたいと思えました。


そしたら、あれよあれよという間に、合弁会社を作ることになり、

「株式会社N塾」を設立。

代表取締役会長に川上さん、代表取締役社長に僕が就任することになりました。

カドカワグループの関連会社の社長に就任するという謎の展開に。


僕は、川上さんのおっしゃった、

「引きこもりとかの子達は、負債じゃない。隠れた資産だ」

という言葉がすごく好きです。



とにかく2016年は死ぬ気で頑張ります。




ところで、2015年の年初の目標は、「ラジオでレギュラーになること」でした。


もともと「ラジオが大好き」だった僕としてはですね、メディアにたくさん出させていただくようになって、もちろん新聞や雑誌、テレビなども感謝しているのですが、ラジオの空気感がすごく好きなんです。

だから、ビリギャルの関連でラジオに呼ばれたりすると、尻尾振って行ってたんですよね(笑)

僕のイメージでは、なんかゴッツイヘッドホンつけて、「DJ」のイメージだったのに、
そんな人は一人もいないというカルチャーショックもあったのですが。


とにかく、「ラジオのレギュラーになりたいなー」といってたら、いきなり1月中にお話をいただきました。

そう、「上泉雄一のええなぁ!」です。


大阪のMBSで朝放送されていたのが、夕方に移動となり、7年目の人気番組。
月曜~金曜まで15時半から17時45分ぐらいまでの2時間以上の生放送。

一度、ビリギャルが話題になったときに呼んでいただいていて、そのときは、

桂三度さんがゲストの時でして、とても楽しかったのを覚えています。

4月からのレギュラーで、毎週大阪に行くのがとても楽しみになりました。

何より、東の安住西の上泉と同業者から言われる上泉雄一アナ、ビタミンSのお兄ちゃん、MBSのダイアナ妃こと上田悦子アナやプロデューサー、ディレクター、放送作家、ADのみなさんと毎週顔を合わせていろんなお話を聞けるというのは、自分自身のレベルアップには不可欠でした。


CBC/TBSの「ゴゴスマ」に関しては、ますだおかだのますださんと週替わりでださせていただいているという状況が昨年から続いております。

石井アナ、古川アナ、大久保佳代子さん、ユージさん、鈴木明子さん、吉岡アナという錚々たる皆様と出演させていただいているのは、光栄の極みです。

これもまたスタッフの皆さんがとても優しいし優秀なので、いろんなことを助けていただいております。個人的には、出演前週の金曜日に送られてくる大塚さんのメールが毎回「爆笑」でして、あれをいつか本にまとめて出版したいとかなり本気で思っております。淡々としたメールなのですが、毎回石井アナを若干愛を込めていじってらっしゃるのが本当に面白いのです。


こんな感じで、いろんな方々にお世話になった1年間でした。


もちろん、塾の方も着実に進化しています。
講師研修でもいろんな方に来ていただき、その成果が日々の日報や記録にも表れています。
生徒さんたちの学習成果も、年々上がっています。
今年はまたセンター試験その他で過去最高を記録してくれるでしょう。

僕の仕事は、先生たちの教育なのですが、

とはいえ、

「先生を育てる」といっても、

単純に、僕がどう考え、何をしたいのかを伝えつつ、彼らの想いを聞き、

彼らとの信頼関係を去年より今年、今年より来年と深めていって、

一緒に試行錯誤し、模索していく、その中でお互い成長するというだけの話なのですがね。

結局、人と人との関係性って、それが教育であろうが何であろうが、信頼関係が全てですし。



2016年は、改めまして、

人を採用し(坪田塾の講師採用はこちら)、育て、彼らとともに子どもたち、そして社会に貢献していこうと思います。

夏には、坪田塾の問題集が3冊出版されます。

僕の本も3冊書きます。(年末に、もう1冊企画が浮かんだのでそれもだと4冊ですね)

そして、N塾。これによってN高等学校を真剣に盛り立てていきます。



2013年の12月27日に「ビリギャル」を出版し、丸2年が経過しました。
そこでさまざまな環境の変化が起きて、信じられない経験をたくさんさせていただきました。
2014年は、「わけがわからないまま」流れに乗りました。
2015年は、「コントロールしながら」流れを泳ぎ、次の準備をしました。
この2年間で、僕なりに、改めて、自分の軸足とか信念が明確になったのは間違いないです。
そして一番嬉しかったのが、教え子たちが本当に喜んでくれていることです。
もっともっと活躍することで、教え子に還元できるよう頑張りたいと思います。

みなさん、2015年も本当にお世話になりました。
2016年もどうかよろしくお願い致します。