一人っ子の私は、大のおじいちゃん子として育ちましたおじいちゃん

私が生まれた時には、祖父はすでに隠居していて、好きな絵を描いたり野菜を育てて、のんびりと過ごしていましたにんじん


後輩が持っていた写真集に、野田平業作の狛犬があり、その名前は祖父の彫刻師としての雅号であることを知りました

2017年のことです

それから7年、コロナ禍を挟みながら、少しずつ祖父の狛犬を探して、可愛がってもらった感謝を伝えています照れ



表郷梁森 都々古和氣神社 


都々古和氣=つつこわけと読みます

白河付近には、同じような名前の神社が点在します


阿形

透かし彫りの玉は破損しています

祖父の狛犬を何十体と見てきましたが、こちらは祖父の技術の完成形に近い、立派な狛犬です


大きな鼻が特徴です


横から見た姿

たてがみ、尾が、波のように動いているのは、平業の特徴です




吽形

阿形は玉、吽形は子どもを抱えているパターンが多く見られます


子ども狛犬は立ち上がってます


シャーッ、と威嚇してる爆笑


背中からお尻にかけてのコブもすごい


私の勝手な想像ですが、祖父は

狩野永徳の唐獅子図を真似て彫ったのではないか、と推測しています


昭和9年(1934年) 平業36才


白いポールが見えます

神社はあそこ!

これはひとりでは見つけられません

(狛犬エキスパートさんに案内していただきました)




表郷三森 都都古和氣神社 


表郷には、全く同じ名前の神社があります


背後の都々古山は、かつて祭祀が行われた神域でした


都々古山は、建鉾山とも呼ばれ、東北地方でも最大規模の祭祀遺跡が出土しています


今回は祖父の狛犬に会うことがメインだったため、次回の参拝時は、その辺も調べたら面白そう


こちらの透かし彫りの玉は残っていますキラキラ

中に入っている玉はコロコロと動きます


昭和3年(1928年) 平業30才





狛犬との出会いのきっかけになった「狛犬かがみ」

その後、著者のたくきよしみつさんとも連絡が取れ、祖父の狛犬について色々とご教示いただきました

この本を紹介してくれた後輩に、心から感謝🍀




      2024年7月7日参拝


都々古和氣神社(梁森)

所在地  福島県白河市表郷梁森石崎

ご祭神      主神 味耜高彦根命

        アジスキタタカヒコネノミコト

ご由緒  不詳


都々古和氣神社(三森)

所在地  福島県白河市表郷三森

ご祭神      主神 味耜高彦根命

        アジスキタタカヒコネノミコト

ご由緒  不詳