熊本県立装飾古墳館
古代の人たちは、この世から旅立つことは、あの世に生まれ変わることだと信じていました。
そのため、あの世での幸せな生活のために、強くて美しい部屋を造りました。
ずっと行きたかった熊本県立装飾古墳館
全国で約700墓あるという装飾古墳のうち、約200墓が熊本県にあるとか。
装飾古墳館には、代表的な装飾古墳の実物大レプリカが展示されています。
装飾古墳館を取り囲んで、13墓の古墳がぽこぽこと広がります。
岩原古墳群です。
古墳館の屋上から見渡せます。
弁慶ヶ穴古墳(山鹿市)
６世紀後半、巨大な石を積み上げて造られた円墳です。
↑左側の壁に馬が見えます
↑右側の石に船が描かれています。
船は、黄泉の国へ向かう船🚣♂️
船は四角い棺を載せていて、棺の中には魂と思われる赤い点が描かれています。
これ、めっちゃ面白い。
もっと詳しく知りたい
鍋田横穴群第27号墓
墓を守る弓を持つ人、鞘(さや)、矛、盾などが浮き彫りになっていて面白い。
千金甲１号古墳(熊本市)
丸(＝同心円)は三重になっていて、コンパスで刻まれたように中心穴が残っています。
石人(木柑子高塚古墳)
真ん中と右の2体は、お腹がふくよかな事から妊婦と思われます。力士とする説も⁉️
チブサン古墳(山鹿市)
イチ押し。
このチブサン古墳を見たかった
家のような造りの石屋形(いしやがた)の中に、
遺体を収めていました。
赤白黒で塗られた、三角と丸の模様が目立ちます。
↑右の壁には、王冠
を被った人物が両手を広げています。豪族？王？
壁に貼ってあったチブサン古墳の紋様と、ゴミ箱。
古代人のセンスに脱帽。
実際のチブサン古墳
装飾古墳館から車で10分くらいで到着します。
全長44m、6世紀前半に造られたキレイな前方後円墳です。
現在は土日祝の午前10時と午後2時に有料で一般公開されています。要予約。
なんと私は、平日にのこのこ行ってしまって現物を見れず･･･
現地にも石棺のレプリカがありました。
おそらく実際の内部は薄暗くて、こんなにはっきりと見えないのではないかと推測。(負け惜しみ)
古墳前には、チブサン古墳から出土された石人と埴輪のレプリカがありました。
この石人は1.5mあるそうです。
はにわ公園
装飾館の屋外には、お子ちゃまも遊べるはにわ公園があります。
cute！
学生時代、考古学を専攻している友人が数人いて、よく発掘のバイトに出かけていました。
私はその頃は古墳や発掘なんて興味がなく、バイトに誘われても断って、和菓子屋さん等でアルバイトしていました。今から思うと発掘なんて貴重な体験･･･もったいなかったな
2023年11月21日
熊本県立装飾古墳館
