武雄温泉

 

1300年以上の歴史がある、佐賀県武雄温泉

宮本武蔵、シーボルト、伊達政宗などが入浴した記録も残っています。

武雄温泉のシンボルである、楼門新館

 

その建物は、特に宵闇から夜にかけて妖しさを増します。

そして翌朝の楼門2階の干支見学会と、私は2回も訪れてしまいました。

 

よい

武雄温泉新館

無料の資料館となっています。

 

正面中央には、車寄せのある玄関。

 

新館・楼門は、佐賀県出身の辰野金吾が設計しました。

辰野金吾は近代建築の父と呼ばれ、東京駅、日本銀行本店などの名建築を手がけました。

 

五銭湯浴室 男湯側

タイル張り、冷やっとしないのかな。

自分の写真を見て気がついたのですが、蛇口がありません。

パンフレットには写真があるので、気が付かなかっただけ?

 

 

 

 

 

豊臣秀吉の朱印状

朝鮮出兵の際、多数の兵士が武雄温泉を訪れたため、

地元の人に迷惑をかけない様にと『入浴心得』が書かれています。

 

十銭湯浴室 男湯側

五銭湯との違いは、床にマジョリカタイルが敷き詰めてあり、高級感を出しています。

 

昨年から、急激にマイブームが始まっている、

マジョリカタイルキラキラ

 

特別貸切湯

底はマジョリカタイルだったらしい・・・

覗き込めばよかったー

 

 

 

味わい深い木の階段照れ

 

2階は広い和室が5室。

 

花頭窓

上部がアーチ、花状になっています。

 

 

 

 

 

日曜日だったせいか、駐車場は満車。

次から次へと入浴者が訪れます。

 

楼門

鮮やかな朱色に光り、竜宮城の様です。

釘を1本も使っていない造りで、天平式楼門と呼ばれます。

 

 

 

翌朝9時から1時間限定で、

楼門の干支見学会があると聞き、

再びやってきました。(宿から徒歩3分なのです)

 

上の写真と同じアングルのマンホール

 

楼門の2階に昇る急階段。

前を登るおばあちゃんが降ってきそうで怖かった。

 

格天井(ごうてんじょう)です。

角材を格子に組んで板張りした天井のことです。

社寺でよく見かけます。

 

 

 

1915年(大正4年)楼門完成の4年後、辰野金吾は他界しました。

 

東京駅の天井ドームは八角形のため、その隅のモチーフの干支は8つのみ、

残りの4つは欠けています。

 

その残りの4つが武雄温泉楼門で見つかり、

十二支全てそろいましたねずみうさぎ馬鳥

 

2階四隅の天井に描かれている干支。

30センチ四方の杉板に彫られています。

 

右上から時計回りに

南 午うま

西 酉とり

北 子ねずみ

東 卯うさぎ

 

東京駅の8干支は、鏝絵で造られた立体的なデザインです。

 

辰野金吾の代表作である東京駅(1914年開業)と、自分のふるさとである佐賀県の楼門(1915年)を結びつけた、粋な計らいと報道されました。

 

 

2023年11月

 

 

武雄温泉 新館・楼門

所在地 佐賀県武雄市武雄町武雄7425

 

 

 

辰野金吾