【 千葉・印旛郡の和洋建築さんぽ 】

 
 
鶯のさえずりを聴き♬、新緑あふれる遊歩道を歩いていくと、タイムスリップしたいくつかの建物に辿り着きます🌿
 
 
◆旧学習院初等科正堂 国重要文化財
◆千葉県県議会議事堂 復元建築
◆旧平野家住宅  県指定有形文化財
 
 
これらは房総のむら・風土記の丘エリアにあります。雑木林と古墳群の中に、近代建築、農家など素晴らしい文化財が点在していますキラキラ
 
 
 
 
 

旧学習院初等科正堂

 
 
木造平家建てのシンプルな造りです
こんなおしゃれな講堂が、小さな村にやってきて、村民や子供たちはさぞ驚いたことでしょう照れ
 
 
建物の東西には張り出し部分があります。
こちらの部分と北側の壁は、下見板張りとなっています。この下見板張りは好みのタイプで、テンションがあがります♡
 
 
 

 

屋根は、スレートという屋根材を魚の鱗のように並べてあります。屋根の棟飾りもおしゃれラブ
 

 

テラス前には広い芝生が広がっています。
 

 

テラスは石敷きです
ブルーグレーの方柱が並びます。
この色は私が大好きな色のひとつです。
 
設計者の新家孝正(にいのみたかまさ)は、京都の無鄰菴の洋館を設計しており、こちらの正堂と配色が似ています
 
 
明治32年、学習院初等科の正堂(講堂)として、当時の四谷区尾張町に建てられました。
 
その後、皇太子の御入学に備えて新築する際に、千葉県印旛郡遠山村(現成田市)に下賜されて尋常高等小学校の講堂として使用されました。
 
さらにその後、現在地に移築されています。
 
 
装飾は少なめでシンプルな室内です
 

 

 
 
 
床から四段高い位置に演壇があります。
演壇の中央は丸く半円形の床になっています。
ここで、校長先生の朝礼があったのかなニコニコ
 

 

 
 
 
 
 
 
目を引く古代ギリシア建築様式の円柱
しかも白とパステルピンクというツートンカラーです
ツートンカラーは明治期の洋風建築の特徴です
 

 

柱頭飾り

 

 
 
 
今年2021年4月、二回にわたって故意と思われる窓ガラスの破損が発見され、被害届を提出しています💧
 
 
明治時代の学校の講堂建築として貴重な建物です。
 
 
 
 
 
 

 

千葉県議会議事堂(復元)

 
こちらはレプリカで、今は房総のむらの管理棟です。
明治13年から44年まで使用され、当時の写真や銅版画により再現されました。
 
 
私は生活の中に溶け込んでいる古い建物が好きなのですが、このように復元建築物として残すことも大切ですね
 
 
張り出しポーチがおしゃれ
千葉の旧生浜町役場も、玄関の上に張り出しポーチがありました。
 
 
 
天井のレリーフ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

旧平野家住宅

寛延4年(1751年) 築
平野家は、江戸期に代々名主を務めた豪農です。
建坪は58坪で、当時としては最大級の農家建築です。
 
 
 
屋根は傾斜のきつい大型の茅葺き屋根です。
建物の四方の軒が、桁( 柱の間に水平に架ける部材))を前方に持ち出した「せがい造り」となっています。軒が深くなり贅沢な印象ですキラキラ
 
 
 
 
 
久しぶりに見たニホントカゲ。
尻尾がブルーに光っていたので、まだ子供かな。
 
 
二間続きの客座敷や、式台付き玄関など、来客のおもてなしに重点をおいたつくりになっています。
 
当時の名主の交流が感じられます。
 
 
格子と庇(ひさし)も丁寧な作り。
 
 
 
 
コロナ禍で室内には入れません。
広々とした板敷「ちゃのま」の中央には囲炉裏が見えます。
 
 
 
 
 
ひえ〜
旧平野家住宅は雑木林の中にあります。
でも、マムシには会いたくない…
 
 
庭にはベニビナニシキウツギ
 
 
 
近くには古墳群が点在し、それらを見ながらの楽しい散策でしたスニーカー
 
 
 
2021.5.12 お散歩太陽