こんにちは。リラク店元店長です。

足裏に痛み、痺れなどがあると、腰やお尻や足裏に問題があるのかと思いますが、そうではない場合もあります。

〈解剖〉

坐骨神経は、腰椎4番~仙骨3番から出て骨盤の内側を通り、お尻、太ももの裏を通って膝裏の少し上で、脛骨神経と総腓骨神経に分かれます。脛骨神経はそのまま下に向かって、ふくらはぎを通り、内くるぶしの後方を通り、屈筋支帯の下を通って、内側足底神経と外側足底神経に分かれ、足底に行きます。(総腓骨神経は省きます。)


屈筋支帯の下のトンネル(足根管)を、筋肉、腱、神経、動脈、静脈が通る。

〈原因〉

足根管の管腔縮小

①外傷・・・骨折、捻挫、挫傷、水腫、繊維化

②オ血、静脈炎

③足の外反変形

足根管内の組織過多

①筋肉の炎症、腱鞘炎、嚢腫

②リウマチ、滑膜の水腫、滑膜の炎症

③先天性の解剖学的異常

④体重増加(大量の脂肪の蓄積)

⑤静脈瘤

⑥神経鞘瘤(良性腫瘍)

⑦薬物による組織の増殖

〈症状〉

片側の場合が多い(両側もある)

肥満の人

足裏に灼熱感、刺痛感がある

運動後に症状が重くなるが、休息しても痛みがある

睡眠中も痛みで目が覚める

起立、歩行時に症状が悪化する

痛みはふくらはぎの内側に放射性に起こる事もあるが、一般的には膝関節は越えない

足底感覚の低下または消失がある。(内側の神経は3本半。外側の神経は1本半。)


内側足底神経は、親指から薬指の半分を支配します。外側足底神経は、薬指の半分と小指を支配します。

〈検査方法〉

①チネルサイン・・・内くるぶしの下部に叩打、重圧を掛けると足裏に痛み、痺れが生じる。

②足を外反、背屈、酷いと下肢伸展挙上時に足底面に痛み、痺れを感じる。

③内くるぶし後下方に菱形の腫塊、小結節を触れる。

④内側足底神経、外側足底神経の支配筋肉が萎縮する。(特に母趾外転筋、小趾外転筋、第1・2骨間筋)

⑤神経への栄養状態が変化すると、皮膚が乾燥して汗が出ず、皮膚が青紫になり、冷えて潰瘍となる場合もある。


内側足底神経、外側足底神経(分かれる前の所は脛骨神経)


足の外反


足の背屈


下肢伸展挙上(膝は曲げずに脚を上げる)


母趾外転筋、小趾外転筋

骨間筋


〈自己ケア〉

風寒湿邪の侵襲を避ける。

足首(足関節)の運動を減らす。

体重を落とす。